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とても愛しくて酷い人


『あの・・・人違いでは?私はリリーじゃなくてナマエ』
『セヴィったら不思議な人ね、そんなところも好きよ。』
『リリーって言う人とそんなに似てる?』
『私はリリーじゃないわよ?それでもいいの?後悔しない?』
『どんなにがんばっても私はリリーにはなれない。ごめんなさい。』
『セヴィ、子供が出来たの。男の子かしら、女の子かしら?もちろん貴方の子よ?』

貴方と過ごしたたくさんの時間。最後の最後まであの人の影を追い続けていた貴方。私はあの人にはなれないけど、代わりだと知っても貴方といて幸せだった。セブルス、貴方と一緒に過ごせて良かった。

それは私が望んだ関係ではなかったけど、それなりに幸せだった。貴方と一緒にこれから歩んでいける、何故だか勝手にそう思っていた。私と一緒にいても彼女の面影を引きずっているって気づいていた。それでも。彼は彼なりに私を愛してくれていたと思う。

『貴方に似た男の子だったら素敵ね。』
『君は我輩が二人いたら気持ち悪いとは思わないのか?』
たわいの無い会話も全て、貴方が愛しかった。でも貴方は私の前から消えた。

『君をもう一度巻き込むことはしたくない。』いままで貴方のせいで何かに巻き込まれたことなんて一度もなかった。多分それもリリーって人のことなのだろうと考えた。

「貴方は酷い人だわ。セヴィ。」


好きよ、愛してる


こんなことが起きてもまだ貴方のことが好き

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