寡黙な詐欺師 | ナノ


炎を打ち抜く


「ねぇマルコさん、どうしたら貴方を打ち抜けますか?」
「あぁ?シルフィン、どういう事だよい。」

そのまんまの意味なんですけどね。そう呟くと、マルコさんは心底嫌そうな顔をして、私の方を見る。

「・・・どうかしましたか?」
「おれを殺したら、オヤジがお前をどうするかわかってんのかい?」 

確かに、私は此処のクルーでもない。(クルーだからと言って、殺すのは許されないが。)それを聞いて、私は不機嫌になる。

「誰もそう言う意味で言った訳じゃないです。」
「シルフィン。じゃぁ、」

そうマルコさんが口を開いた瞬間に、私は手で拳銃の形を取って、彼の左胸に向けて見えない引き金を引いた。

「・・・は?」
「うーん、打ち抜けませんよねぇ。」

やっぱり、ハンコックぐらい美人さんだったら、打ち抜けたんだろうか。


炎を打ち抜く 


「シルフィンは何がしたかったんだよい?」     
「いーえ、何もです。」

(やっぱり、無理なのかなぁ。)
(・・・アレはどうとれば良いんだよい。と言うかはっきり言うと、もう打ち抜かれまくってるよい。)


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