ルナミ
OP‖シリアス
:
「お前は所詮そんな人間さ」

なにも見えない暗闇。どこからかそんな二度と聞きたくない声が聞こえてくる。
黙れ。黙れ。お前に何が分かる。今の私はもうお前の知ってる私じゃない。変わったんだ。

「いや、違う。どれだけお前が変わったと喚こうが、心の奥底では俺と同じ、汚い感情が溢れ返ってる」
「人はそんなに簡単に変われないものさ」


最近何故か頭痛が酷い。原因に心当たりもないし、きっと気のせいだろうとほったらかしにしたのがいけなかった。日に日に悪化していき、熱はないものの体が気怠い。
航海士なんだからちゃんと機能しなきゃ。怠けてて良いわけないのよ。天候も海もすぐ変わる。ずっと見張ってなきゃいけない。私以外にこの手の知識がある奴なんて一人もいないし、私が先導しなくてどうすんのよ。あいつらに心配なんて掛けられない。仮にも助けてもらった身なんだし、少しでも役に立たなきゃ。

焦りに近い責任感を強く感じる。別にあいつらが強いてやらせてるわけでもない。被害妄想に近いそれは、私が今までそんな人間としか関わって来なかったせいだろう。いまいち信じられない。
村のみんながアーロン一味のところへ行こうとしたとき。何故か大して知らない男にすがってしまった。てっきり、情が移ってのことかと思ったけど、そういうわけでもなかった……らしい。


なんかもっと明るい話になるはずだった\(^o^)/
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