トビラ



見えなくなっていたトビラ

存在を忘れてしまうほどに

なにに追われていたのだろう


なにもなかったはずではなく

目に入っていなかっただけ

そこにずうっと佇んでいたのだから


まっていてくれて ありがとう


変わらずいてくれて ありがとう


いつぶりだろうね?

錆びついていようと

鍵がかかっていようと

もうわたしには見えているのだから

どうにでもなるわ


あなたはどんな顔をしてくれるかしら



2016.10.25


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