一瞬の心の動きを残そう
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04.21 00:34 / 彩 愛 美 hp e
【赤卵 青卵 黄卵】
この世界へと
生を受けた日から
持たされて来た
動物でも 植物でも
同じようにして
生きて行く環境下で
それぞれの卵の数を
変えて来た
一度でも傷付け
壊したり 失くしたりしたら
二度とは戻らなくて
残された卵だけで
それぞれが独自の
色を創り出して行く
赤 青 黄色の三原色が
これしか無いと言う
二つと無い配合で
彩る 個別色が
この世界でただ一つの
存在感を主張する
オーラの光を放つ
生命の数だけ
無限の可能性を秘めた
三つの卵は
生きている限り
幾らでも 何度でも
変化させられる
生命体のみに許された
大切な宝物
04.08 20:05 / 龍桜雪菜 hp e
『季節流れ』
永遠なんてないこと
解っていたのに
求めていた
望んでた
ただ 無邪気に
愛を 歌ってた
舞い散るハートのハナビラ
純白だったり
薄く色付いてたり
燃えるようだったり
それでもすべてが同じ花
そんなハナビラの下で
共に笑い合ったね
不恰好なお弁当も
二人でならば
美味しく感じた
昼間は暑いからと
夜になってから誘われ
いつも二人 空を見た
星空 花火 虫 小鳥
どんなものでも
二人でいたから
楽しく思えていた
木々が色付く
朱 赤 緋 赭 淦
違いが解らないのは
自分の頬さえも
同じような色に
染まっているから
空から舞い散るように
降り注ぐ白いもの
それに応じるように
鼻の頭と指先は
赤く染まって
二人で互いに
癒すように
温めあった
季節流れ
それは永遠
そんな奇跡
願ってた
季節流れ繰り返される
そんな小さな幸せ
小さな奇跡 望んでた
奇跡流れ 認められない
今の孤独こそ 夢だと……
04.05 19:02 / ちゃげ hp e
Bisher
04.02 21:14 / YUYA hp e
意識がノイズに包まれ
克服する為目を綴じ
頂点まで到達すれば
静寂に聴こえてくる
森の中を歩き続ける
日暮れの太陽を睨む
荒れた鼓動を整えて
乱れた呼吸を鎮めて
頂点まで到達すれば
静寂に聴こえてくる
03.15 00:09 / mog hp e
見上げれば穏やかな空
足もとを濡らす細波
落ちていくオレンジ色に
涙の色が絡み付く
目に見えなくても眩しい景色
耳に届かなくても賑やかな音
セピアに飾られた僕らの暮らしは
傍らで鮮やかに息をしている
肌寒い風、3月の空
遠くで春雷を待つ涙ぐんだ雲
ならんだ写真の中にあの人を見つける
あの日の問いかけは未だ返らず
あの時の答えは未だ届かず
時は止まったまま動き続ける
無理やりに背中を押されて僕は進む
今を歩ける慶びと
今を共に歩けない哀しみに
居すくまる僕を前へと追いやっていく
見上げれば穏やかな空
足もとを濡らす細波
落ちていく視線の向こうに
瓦礫の山が立ちふさがる
僕は前に進む
僕らは歩いてゆく
残された僕らは残されたままじゃいられない
時は不意にうねりを見せて
僕らの内側を波立たせる
僕らは
歩いてゆくんだ
ただ、
今 この鐘の音が鳴り止むまでは
時が足を止めた今だけは
あの風景を
あの音を
思い出を抱えたあの頃と変わらない空を・・・
波間に触れて一際輝くオレンジ色に
街の移ろいが呑みこまれていく
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