一瞬の心の動きを残そう

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08.06 23:20 / 彩 愛 美 hp e

【Southern Beats】


コスタリカの 渇いた風も
刺激的な水着に 充てられて
言葉を失くして しまう程に
情熱の炎を 燃やして

恋はソクラテスの 辞書でも解らない
一つ一つが違う方程式で 出来ている

歌は サンバに タンゴに ジルバ
頭で考えるよりも もっと感じて
情熱のリズムで 舞い踊り
胸の奥まで ビート刻んで


南よりに 傾く陽射し
時を増して 暑くなるけれど
それ以上に 熱い想いで
心の芯まで 焼き尽くしてよ

例えガリレオの 物理学でも通じない
前代未聞の事例ばかり 並べ立てる

恋は ランバダに ジャイブに チーク
激しさに潜む 優しさを信じて
使い時を ちゃんと弁えて
メリハリの効いた パンチ与えて


停まらないビートが 鳴り響く胸の中
頭の中が空っぽになっても まだ続く


そして ワルツに サルサに レゲエ
ソウルを揺さぶる ビートを響かせ
焼き過ぎた 小麦の肌癒し
眠れない夜を 踊り明かせ





08.04 00:49 / 彩 愛 美 hp e

【空の真ん中で】


空の真ん中で
太陽とも
月とも付かない物体
もうどうでも良くなった僕を
何度救ってくれたのだろう

目には見えない程の
蜘蛛の糸みたいに細くて
ロープよりも頑丈な糸?
あの空から真っ直ぐに
目の前に垂れて来て
このどん底奈落から
引き上げてくれる

二度とは無い
空の景色が
暗雲立ち込める心に
一筋の光を注ぎ
俯いていた気持ちは
何時か空を仰いで
あまりの眩しさに
笑顔が零れる

都会の中での仕事
人と人との摩擦
時間との競争
昼でも夜でも
空を見上げるなんて事
もうずっと忘れていた

この空の真ん中で
浮かぶ雲になって
時間を停めて
緩やかに流れていたい





07.31 00:28 / 彩 愛 美 hp e

【金 魚 雲】

川伝いに伸びて行く土手道は
細く高く曲がりくねって続く道
帰り人の群がりと行き交う頃は
とても怖い想いを重ねた

尾を引く雲が 段々に色を変えて
家の待ち人への 想い募らせる

投げ入れた石の 波紋のように
拡がっては消える 夕景色
空を泳ぐ 金魚になって
帰り人達を 眺めていた


消え行く記憶の糸の綾取りは
不安で不器用な指で手繰る糸
橋の袂で渡るかどうかに戸惑う
直ぐに闇が迫る夕間詰め

丘と空の境で 拡がって行く
移り変わる千変万華の絵地図

連なる細い 糸みたいな雲
切れそうで消えない 綴れ織り
空を染める 朱衣 羽織り
巡る夕空を 泳いでいた


明日 晴れる また逢おうねと
絡めて指切り 言葉の後先


物想いに沈む 空の鬼灯
伸びる影の 先の先まで
家路を辿る 帰り人の流れに
空の金魚を 浮かべていた






07.28 00:43 / 彩 愛 美 hp e

【愛憎の海】

愛と憎しみの間で
満ち引きを繰り返す
二人の海
どちらが勝つとか
そんなんじゃ無いけれど
つまらない事で
喧嘩したりだとか
些細な事で
大笑いする程に
仲直りしたりだとか
よく 解らないけれど…

ただ解る事は
どちらかの想いが
強過ぎれば
反動の波も大きくて
堤防を越えてしまえば
どちらの想いも
流されてしまうから

キャパシティの範囲内で
軽く揺れ動いているのが
一番いい
小さな嵐のような喧嘩も
波長を合わせるには
きっと必要な事なんだと

沼のように動かない水は
直ぐにでも腐ってしまい
海のように満ち引きを
繰り返す動く水には
こんなにも生命力が
溢れている








07.27 17:24 / YUYA hp e

【HERO SYNDROME】

肥大した自尊心
取り繕い保った
自我の境界線は
楕円形をしてる

悪夢を見たんだ
情景は静止画で
手を伸ばしても
何も動かない夢

肥大した自尊心
正義の仮面と刃
理解不能で攻撃
偉大なる自分を

“保つ為に攻撃”

掴んだ感触は
冷えた鉄の棒






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