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 そんな風に考えていると、伯父さんの秘書さんが紅茶を出してくれた。綺麗な黒髪を横でバレッタで留めた綺麗な女の人。何回かこの場所で伯父さんに会ったことがあるけど、その人を見るのは、はじめて見た。
 秘書さんは僕に小さく笑顔を向けてから軽く頭を下げ、別室へと消えてった。その背中を何となく見送ってから伯父さんを見ると、何故か微笑ましそうに笑っていて少し居心地悪くカップを持ち上げて紅茶を飲む。

「それで、この後に寮長が来ることになっている」
「うん」
「彼も、大分変わったと思うよ。主に、外見が」

 外見?首を傾げると曖昧に濁されて終わった。確か寮長は田端くんだったかな。黒髪黒目で、きっちりとした雰囲気の田端くんは眼鏡をかけていた気がする。もしかしてコンタクトに変えたとか?想像していると、コンコンとドアをノックする音。次いで「田端です」と聞き覚えのある声がした。伯父さんは僕に一度微笑むと、「どうぞ」と促す。
 僕はとりあえず、椅子

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