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 欲望のままに口走り、尚且つ握らせようとした手を払い落とす。ふと、静かな生徒会とその他のほうを見ると、あり得ないものを見るように副委員長である桜華を見ていた。
 桜華は、見た目がチワワだ。清楚な和風可愛い系と言えばいいのか。ただ、外見に反してコイツはおかしい。変態だ。風紀の中では、公認されやがった俺のストーカーだ。下着や物が無くなった時はコイツの部屋にいけば、大抵はある。あまり部屋に入りたくはないが。
 寮の部屋が同室な俺達だが、個々に部屋がある。コイツの部屋は異次元だ。例をあげてみると、壁一面に俺の写真。机の上には俺の写真が貼られたペンたてなどなどなど。ちなみにベッドには俺の身長くらいの汚れた抱き枕があったが、ソレはすぐに捨てた。

「なれてきたらバイヴとかもつかおーね。ふといのとか。おれのかたちのほうがいいかな?しばったりコスプレもいいよね。ナースとかセーラー服とかみたい。チャイナとかもいいなぁ」

 声高々に妄想を言葉にする変態は止められない。とりあえずコイツは放っておいて、とっとと仕事を終わらそう。
 そう思って会長達に口を開こうとしたが、深い同情の目を向けられて思わず口を閉じる。

「……お前、大変だな」
「まっちゃん、今度コンドームとローションあげるぅ。きっとその子、生でヤろうとするからぁ」
「…………………同情はいらん。死ね」

 決めた。副委員長だけでも手に余るのに、仕事を増やすコイツ等は全員プールに沈めてやる。

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