ナヤミゴト

 自分の部屋の中ではないけど、ごろんとソファーに横になる。ただ今御門さんは外に買い出しに行っているので、ちょっとだけやりたい放題だ。
 頭の中で、さっき御門さんが言っていた事がぐるぐるぐるぐると際限なく回っていた。
 んー。さて、どうしたものか?


『一週間、この部屋で暮らしてくれないかな?』


 別に居心地は悪くない。反対に良すぎるくらいだ。だからこの部屋に一週間いても拒否反応なんか起こさないし、多分、自分の部屋にいるよりリラックスできる。

「別に……いっかな」

 暮らしても。特別ダメって言う訳はないし。うん、御門さんが帰ってきたらオッケーって言おう。それにしても、なんで一週間?なんかあるのかな?理由聞くの忘れた。

「……後で聞けばいいか」

 うん、とりあえず今後の事を考えよう。
 こっちで生活するなら、それなりに自分のモノを持ってこなきゃいけない。必要なモノを絞って、あんまりいらなさそうなのは置きっぱなしにしよう。
 まず、着替え、教科書は学校に置いておけばいい。カバンに歯ブラシ、茶碗とか?んー、何が必要なのかよくわかんねーよ。……同居って大変なんだな。
 なんて変な事を悟りながら、御門さんが帰るまでずっと考えていた。


end

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