※忍足が恋だと自覚した後の話
「名字さん!」
「ひっ!は、はい!」
「好きや!」
「はい!?……え?」
「ああもうなんで今日もそんな可愛いん?」
「え?え?」
「そうや、昨日までは堪忍な、あんな態度取ってしもうて…。俺、名字さんに対する感情が恋やって気付いてなくて、あんなこと言うてもうたんや…。怖かったよな?傷ついてもうたよなぁ…ほんますまん…」
「え、い、いえ、」
「名字さんは優しいなぁ…。でも、名字さんを精神的にとはいえ傷付けてしもうた、つまり傷物にしてしもうたって事になるやん?せやからな、俺責任取って名字さんと結婚しようと思うんや。あ、でも今は婚約だけな?名字さんはもう高二やから大丈夫かもしれんけど俺はアカンから籍入れるんはあと一年待ってほしいんや。それと高校卒業したらすぐ結婚式挙げるから今からでもどんな結婚式がいいか考えといてぇな」
「や、えと、忍足、さん…?」
「なんや忍足さんて。名字さんもあと一年で忍足になるんやからややこしいやん。やから侑士って呼んでぇな。ああ、せやったら俺も名前って呼ぼか。嫁さんを名字呼びなんておかしいもんなぁ。あー、もうめっちゃ好きや。大好きやで名前。むしろ愛しとる」
「ひいいいっ!!跡部さん忍足さんが怖いです助けてー!!!」
「俺の前で他の男の名前出すなやお仕置きするで?」
「いやあああああっ!!!」
−−−−
結局怖がられる。
ちょっとデレデレ過ぎましたかね。
prev - next