「さぁ。楽しい狩りの始まりですわ」
ニコリと花が咲くような笑顔の中に
ひしひしと見栄隠れする殺気。
ティーチは、ニヤリと笑って後ずさる。
「ゼハハァ。交渉決裂かぁ。」
チチカナはクスクス笑いながら狩猟笛を構え、地を蹴った。
「っ!闇の前じゃあ全部が無になるんだぁ!!」
そう言って能力を発動させるが
狩猟笛は構うことなくティーチの顔面にめり込む。
「っぐぶっ!!!」
欠けた歯と血飛沫が飛び散った。
「その能力がどうかいたしまして?」
相も変わらずクスクスと笑うチチカナに、ティーチは血を拭うと睨みを効かせる。
「ゼハ、ゼハハ!!俺を怒らせたみてぇだなぁ!!」
ティーチは肩で息をしながら立ち上がると、ニヤニヤと笑いながら
その身を屈める。
するとティーチの身から禍々しいオーラが漂い始めた。
それは闇。
闇そのものだ。
「俺ぁ全てを飲み込む闇。チチカナ。それがお前の出した答えなら俺はお前を殺すまでよ」
「ウフフ。」
ティーチから発せられた闇はみるみるうちに辺りを闇一色に染める。
「なっなんだぁ!?うあああ!!」
「はっ離れろぉお!!うぎゃああ!!」
その闇はズブズブと辺りの海兵達を飲み込んだのだ。
まるで底無し沼にはまったかのように
もがき、やがては消える。
「さぁ。チチカナ。お前のその美貌に免じてもう一度だけチャンスをやろう。俺の仲間になれ」
「ウフフ。嫌ですわ」
「そうか。ゼハハ!残念だ!!」
それを合図にティーチの闇がまるで生き物のようにチチカナを襲う。
それを避けたチチカナはすかさずティーチに向かい打撃を繰り出すが
「おっとぉ」