結局。
海軍が来ちまうので俺達は荷物をさっさとまとめてストライカーに乗り込むと
その島を後にした。

「あーあ。ふかふかのベットでもっと寝たかったなー」

後ろで呑気に呟くルピタにため息をつきつつ。
俺は真夜中の海をストライカーで走る。

「エース隊長止めてください!!」

「ああ!?なんだよ!」

「見てくださいあれー!」

そう言ってルピタが指さしたのは
真ん丸な満月。
それが真夜中の海に映し出され
なんとも幻想的な風景だ。

それをキラキラとした眼差しで見つめてるルピタ。
なんだ。こいつにもロマンチックっつうもんがわかってんだな。
なんて思いながらストライカーを止め
俺もそれに見入った。

「なんかー。満月って・・・」

「ん?綺麗だよな。こうして見ると」

「パンケーキみたいですよねー。」

「・・・」

俺は無言でストライカーを発進させた。

奴は後ろで
そうだ!サッチ隊長にパンケーキ作ってもらおう!!
とか勝手に計画してる。




俺達がモビーに戻ったのは朝方だった。

「よーう!エース君はじめてのデートはいかがでしたかな?」

初っ端からサッチがウザかった。
デートなのか?あれってデートなのか?

「サッチ隊長!パンケーキ!パンケーキ食べたいっす!!」

「ルピタ君。それよりもはじめてのデートの感想を・・・」

「でーと?良くわかんないですけど、早めにパンケーキを作って下さい!早めに!超速で!」

ウザかったサッチは
パンケーキに連れてかれた。
正確には引きずられていった。

デート・・・
なのかどうかなんて
俺が知ったこっちゃねぇ。

その単語に少し顔を赤くしつつ俺は
寝ることにした。


はじめてのデート?

完。


あとがき
アンケートで
番外編も見てみたいというご意見を頂き
夢主とエース君の心情を交互させつつ
書いてみたらこうなった産物です。
本編の方も頑張って更新して参りますので
宜しくお願いします!




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