テーマパークって憧れだった。
向こうの世界にはそんなものないし、こっちの世界に来てから知った文化。
くるくる回る観覧車ってやつに
くるくる回るメリーゴーランドってやつに
あとは怪物を退治するアトラクションとか
ジェットコースターってやつも!

全部ぜーんぶやってみたい!

まず私が目についたのは・・・


「エース隊長!これやりましょ!?」

「え・・・」

メリーゴーランド!
馬の形をした乗り物がくるくる回るやつ!

「早く!並ばないと!」

「お、俺は見ててやるから一人で乗ってこいよ」

「ええ!!エース隊長もくるくる回りましょうよ!回りに回って回って下さい!」

エース隊長は顔が真っ赤になってる。
きっと暑いんだろうな!その上のジャケット脱げばいいのに!いつも半裸なんだから!

そんなことを思いつつ順番が来るのを待つ。
やっとのことで乗れたそれは夢の世界みたいだった。

「きゃー!エース隊長ー!回ってますよー」

「・・・声がでけぇよ」

「だって楽しいんですもーん」

そう言って隣の馬に乗るエース隊長に視線を向ければ
一瞬目があってすごい勢いで逸らされた。
相変わらず顔は真っ赤。
いつも半裸が服を着ると、こうも体温調整がきかなくなるんだなぁって勉強になった!

メリーゴーランドの次は・・・。

「むっ!?」

ハンター心をくすぐる様なアトラクションを発見した。
看板に取り付けられたリオレウスのような竜の模型。

これは!!

「エース隊長!これはなんていうアトラクションですか!?」

看板に書いてある文字は相変わらず読めないのでエース隊長の裾を軽く引く。

「え、あ?シューティングハンター・・・」

「ハンター!!!!?」

私はもちろんエース隊長を引きずってそのアトラクションに行くことに。
どうしてだろう。エース隊長がげんなりしてる気がする。

係員の人に案内され薄暗い照明の中を進む。
二人乗りの乗り物に乗れば
2丁のライトボウガンのようなものがあった。

「おお!ライトボウガン!」

私は思わず感嘆の声をあげる。
早速手に取ると標準を合わせる。うん!いい感じ。

「お前大剣以外にも使えんのか?」

「あったりまえじゃないっすかー!」

マーベルさんには全武器の扱いを叩き込まれてる。久々のガンナーに私は武者震いをした。

「エース隊長勝負しましょ!多く倒した方が勝ちですよ!負けたらお昼ご飯奢って下さいね!」

するとエース隊長の眼光が鋭くなる。

「言ったな?」

そう言ってニヤリと笑った。

乗り物が動き出せば目の前に現れるリオレウスもどき。
たまにラージャンみたいなのも出た。
でもひとつ不満が・・・

「エース隊長!麻痺弾とか撃てないんですけどこれ!!」

「んなもん撃てるか!!!」

まぁ結果私の圧勝。
マーベルさん仕込みのハンター教育は伊達じゃないんだ!




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