エース隊長がチケットを奪って逃走した。
私はどうすることも出来ずに唖然と遠ざかるストライカーを見つめてたんだ。

「うう。ひどいよー・・・。せっかく偽名まで使って応募したのに」

部屋で一人。
私は声を殺して泣き続けた。
全部ぜんぶ、ぜーーーんぶ
エース隊長が悪いんだ!
よし!サッチ隊長に頼んで今日のエース隊長の夕食を大豆のみにしてもらおう。

そう決心した私の部屋の扉がバンッと開いた。
そこに立っていたのは紙袋を提げたエース隊長。
やっぱりチケットを転売して
お金に変えた後
何か買ってきたんだ。
それを私に見せびらかしに・・・
なんてひどい人なんだ!鬼畜だ!

「おら!」

「ぼぶぅ!!?」

エース隊長は何故か私の顔面めがけて紙袋をぶん投げてきた。
確かに毎日イタズラしてエース隊長で遊んでるのは認める。
ケドこんなのひどすぎる!

「明日はこれ着てけよ!」

「何言ってるんですか・・・チケット転売してきたくせに。明日なんてありませんよ」

「転売なんてしてねーー!とにかく!明日そのテーマパークとやらに行きたきゃその防具じゃなくて・・・それ着ろ。買ってきたから」

エース隊長はそれだけ告げると乱暴に扉を閉めた。
あ、メキッていってドアノブ落ちた。
後でマルコ隊長に怒ってもらお。

早速紙袋を確認してみると
着た事のないようなハイカラな服が入ってた。

なんてことだ。こんな素材じゃ防御力が無さすぎる。
エース隊長は何を考えているんだろう。



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