それはピンクのスマートフォンだった。
薄汚れていて、ディスプレイにはヒビが入っている。
とても使えるような状態ではないそれ。

「彼女はこれを媒介にしていたんだろう。元々霊というのはその存在が電波と似ているところがあってね。サボ君の電話が繋がらなかったのは、サボ君が彼女の攻撃範囲内にいたという証拠なんだ。その時に無理にそこへ入っていったら、サボ君はおろか、突入した人間まであの世に連れていかれただろうね。」

俺とサボは顔を見合わせて、互いに身震いを一つした。

「だから言ったろう?次に電話が来たときがチャンスだって・・・」

天パーは不気味に笑いながら俺が持つピンクのスマホを取り上げた。

「これはわたしが供養することにするよ」




俺達はサボに別れを告げ、薄暗くなった帰路を歩く。
そして忘れていた。

肉を買いに行くのを。

帰った俺達が、肉を待っていたじじぃとルフィに盛大に怒鳴られたのは
言うまでもない。



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あとがき

色々突っ込み処満載な小説ですが
いつも読んで頂きありがとうございます!
ポイポンファイブ。
お気づきの方はお気づきかと思いますが

あれです。鷹の爪のあれです。
ポイポンファイブの話が好きで
思わず出しちゃいました(笑)



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