「おかえりーー!!エース!!」

「キシシシ。おかえり」

家に帰れば、ルフィと霊美が大量のピスタチオ食ってやがる。
今日はおにぎりじゃないんだ。
俺はそんなことを思いながら二人を見つめた。

「お邪魔してます。ルフィ。霊美さん」

「おお!!瑠璃ーー!このピスタチオってぇのすっげぇうめぇんだ!!食うか?」

「んー。い、今お腹いっぱいだから」

「そうか!!じゃあエース食うか??うめぇぞ!!」

「いや。俺もいらねぇな」

「キシシシ。ピスタチオを食べ過ぎるとニキビが増えるんだよ」

ルフィは
うめぇ!うめぇ!言いながらピスタチオを殻ごと食ってるし
霊美は丁寧に殻を剥きながら、どうでもいい豆知識をボソボソ呟いてる。

「そうだ。ルフィ。今夜俺達出掛けるんだけどよ」

「んん?出掛けんのか?」

「ああ。サッチ達に誘われてよ。心霊スポット巡りに付き合わなきゃなんねぇんだ」

「おもしろそーだな!!俺も行きてぇ!!」

「いいけど、じじぃにちゃんと言ってかないと後で怖ぇぞ?」

「シシッ!まかせろ!!」

ルフィはそう言ってピスタチオを大量に口に含むとバリバリしながら二階へと上がっていった。

「おい。天パー。お前も行くんだろ?」

「一応誘われたからねぇ。行くつもりではいるよ?」

霊美はそう言ってピスタチオを一粒口に入れる。

「霊美さん!わ、私も一緒にいきますので!!よろしくお願いします!!」

瑠璃ずいっと前に出て、頭を下げている。
おいおい。こんな天パーに頭下げることなんか何一つねぇよ。

「よろしく頼むよ。瑠璃君」

霊美はニヤニヤ笑いながらそう言って席を立つと、台所でお湯を沸かし始めた。

「まぁ座れよ」

「う、うん」

俺は瑠璃をソファーに座らせ、自分もその隣に腰を降ろす。
しばらくすれば、霊美がお茶を瑠璃の前へと出した。

礼儀作法も完璧な天パー。
唯一ダメなことと言えば
その不気味さだ。


戻る
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -