「・・・おはよーっす!」

「おはよー!!」

「ナミさぁあん!!瑠璃ちゃああん!!おっはよーう!今日も可愛いねぇ!!」

しばらくしたら、ゾロ君とウソップ君とサンジ君がやってきた。
ゾロ君は眠そうな顔をしていて、ウソップ君は鼻が長い。
サンジ君は、女の人が大好きな眉毛くるくるボーイなのだ。

「おはよう」

「おはよ。ってゾロ寝てるし!!」

ゾロ君はそそくさと自分の席に座って、机に突っ伏し寝始めた。
ウソップ君は自作のロボットをルフィに見せてるし

「ナミさん!瑠璃ちゃん!これ作ってきたんだ!」


サンジ君は美味しそうなクッキーを私たちに差し出した。
何でもお家がレストランなんだって。

「んー。美味しい!さすがはサンジ君ね!」

「うん!とっても美味しい」

「はぁああん!!そのお二人の顔にメロキュン!!」


ホームルームが始まり、私たちは席についた。

「ヨホホホホホ!おはようございます皆さん!」

うちの担任はブルック先生。
仮装が好きらしく、何時も骸骨のお面みたいなの被ってる変な先生。
最初は心臓が飛び出るほどびっくりしたけど、もう慣れた。

「ヨホホホホホ、ヨホ!!今日から本格的な授業が始まりますよ!皆さん頑張っていきましょーう!!」

私は頬杖をついて窓の外を見ていた。
あー。なんかすっごくエースに会いたくなっちゃった。
可笑しいよね?さっき別れたばかりなのに
もう会いたい。



チャイムが鳴り響き、お昼の時間がやってきた。
お昼には、必ずエースがうちのクラスにやってくる。そして、二人で屋上に移動して
二人だけでご飯を食べるんだ。

「ちょっとニヤニヤしちゃって!」

「ナ、ナミ!!」

ナミが茶化してくる。
私はお弁当を手に持って真っ赤な顔をしたに向けた。

「なんでてめぇまでくっついてくんだよ!」

「わたしはルフィ君に用があるんだよ」


あれ?
エースが誰かと喋りながら廊下を歩いてくる。
なんか口喧嘩してるみたいだな?
段々と近づくエースと誰かの声。
あ。この声、霊美さんだ。

私はなんだか複雑だ。

「瑠璃ー!」

会いたかったはずのエースの笑顔。
でも見ることが出来ない。
エースがクラスに入ってくれば、他の女子たちが沸き立ってた。

「キシシシ。ルフィ君」

霊美さんはそう言って、ルフィにでっかいお弁当箱を渡してる。

「あれ?これ俺の弁当だ!」

「すまないね。間違って君の弁当を持ってきてしまったんだよ。多分君の鞄に入っているのがわたしのものだ」

「そうか!シシシっ!わりぃな」

ルフィと霊美さんは、お弁当を取り替えっこしてた。

「どうした?」

そんな二人を見つめる私を、エースが覗きこむ。

「ううん。なんでもない!」

「ならいいけどよ!行こうぜ?」

「あ、うん。あのさエース・・・」

「昨日の電話で、・・・笑ってた女の人って・・・」

私がそういえば、エースはバツの悪そうな顔してた。

「あー、あれはよ・・・」

エースが口を開いたと思えば、いつの間にかエースの隣に来ていた霊美さんが口を開く。

「キシシシ。あれはねぇ。エース君にとりつ・・」

そこでエースはバッと霊美さんの口を塞いで、廊下に引きずっていく。

「ばか!!てめぇ瑠璃に生き霊云々言う気かよ!!」

「キシシシ。だって誤解は解いといた方が良いと思うけどなぁ」

「余計なお世話だ!!」



エースと霊美さんは、何か言い合っている。
その内容は私には聞こえない。
私に言えないような事が二人にあるような気がして、なんだか胸がチクチクと痛んだ。



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あとがきタイム
もう一人の夢主さん視点です!
次はまたまたエース君視点で
展開します!

では、読んで頂きありがとうございました。



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