「敵襲だぁああ!!」

「はーい。今いきまーす」

「怪我人がでたぞー!!」

「はい。今治療しますわ」

「ワンニャンチーム砲撃開始ー!!」

「ニャニャ!!待ってましたにゃあ!」

あれから
海軍、敵船、その他諸々。
短い間で数々の戦闘を経験した
二人のハンターと
一匹のアイルー。

ハンターとして培ったその戦闘能力は
遥かに高く
あっという間に二人の噂は広がっていく。


「白ひげん所にまたヤベェ奴が入ったってよ!」

「なんか、ヘンテコな格好した女二人だ」

「女の癖に、馬鹿みてぇに強ぇんだよ」

「一人は燃える剣を、もう一人は変な笛みてぇなのを使うんだ」

「笛使いは常に笑顔らしい。まるで悪魔だ」

「喋るネコもいるらしいぜ。二足歩行で沢山のイヌやネコを操るらしい」

「ナニソレ。それが一番コワイ」

二人の名前はあっという間に広がって

遂には・・・・










ある晴れた日の朝。

「ニャッニャニャー♪ニャニャニャ♪ニャッニャニャー♪ニャニャニャ♪ニャニャニャ♪ニャニャニャ♪ニャニャニャ♪ニャニャニャ♪ニャンニャンニャンニャンニャ♪」

「はいっ!沢山上手に焼けましたぁー!!」

「サッチ特製、スパイシーソースをつけてー」

「沢山召し上がって下さいな!」

ルピタとチチカナ。
リィリィとサッチ。
四人は甲板に、どでかい肉焼き機を用意して今朝狩ったばかりの海王類の肉を沢山つけて焼いていた。
そこにはクルー達が行列を作っている。

「何やってんだよい」

「朝からにゃーにゃーうるせぇよ」

そこへマルコとエースがやってくる。
怪訝そうに眉を寄せ、エースはあくびを一つ。


「あ。マルコ隊長、エース隊長!おそようございます!」

「ウフフ。寝癖が酷いですわ。エース隊長」

「よーう!遅起きさん達には、このサッチ特製スパイシーソースつけたこんがり肉をプレゼントだぜ!」

「リィリィは肉焼き名人ニャー!!」


サッチはエースとマルコに真っ赤なソースをつけたこんがり肉を手渡した。

「なんだ。このでっけぇ機械みてぇなのは」

エースが肉を頬張りながら、肉焼き機をじぃっと見つめている。

「10連よろず焼き機ですわ!」

「おぅよ!俺とリィリィで徹夜して作ったんだ!火力抜群、高性能!リィリィとは今度こそいいコンビになれそうだぜ!」

「にゃはははは!!100%ボクの技術ニャ!勘違いしないで欲しいニャ!」

「お前っ・・・ホントっ、ホントに嫌な奴だな」

いつものような掛け合いに
エースは
お前らホント仲良しだな。
と呟いた。

「おい。ルピタ、チチカナ。これ見てみろい」

マルコはぺらりと二枚の紙を二人の前に突きだした。
そこには、文字と写真。そして数字が書かれている。

「ん?これ何ですか?」

「ウフフ。わたくし達の写真ですわ。いつの間に撮られたのかしら?」

「これはお前らの手配書だよい。」

「てはいしょ?」

ルピタはまじまじとその紙を見つめる。

「すんません。マルコ隊長。私達この文字読めないんすよねー。数字だけなら分かるんですけど」

「よろしかったら読み上げて頂けますか?」

「ああ。そうだったな。分かったよい」

マルコはコホンと咳払いを一つして、それを読み上げる。


「炎剣のルピタ。懸賞金5千500万ベリー。魔笛のチチカナ。懸賞金5千万ベリー。」

「懸賞金?それ5千万当たったって事ですか?おかしいなぁ。懸賞なんか応募してないっすよ?」

「ちげぇよい!!!これはお前らに懸けられた懸賞金の額だよい」

マルコの言葉に、ルピタとチチカナは顔を見合わせた。


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