「つぅか。海賊なのに泳げないとか。ダセェな」
あたしがニヤリと笑って言えば
「うるせぇ!!俺は悪魔の実の能力者なんだ!仕方ねぇだろ!」
奴は顔を赤くしていきり立った。
あくまのみ。
悪魔の実?
またもや意味不ワード炸裂だよ。
「なにそれーっ!!アイスの実の親戚ですかぁ!?」
酔いが完璧に回ったあたしは、この状況。
そして目の前のエースをからかう事にだいぶ楽しくなってしまっていた。
エースは不機嫌そうにこちらをじっと見つめている。
それさえあたしの笑いのツボを刺激した。
「いいか。よく見てろよ」
エースはあたしの前にスッと手を差し出す。
「なにさ?」
あたしはそれを見つめる。
しかし、何も起こることなく終了。
それにはエース本人が一番驚いていた。
「なっ・・・なんで!!」
何をしようとしたのかは不明だが、かなり焦った様子のエース。
あたしは頬杖をついて、その様子を見つめてたんだ。
でも、笑う気力もなく・・・
瞼が重くなってくる。
目の前のエースが霞んで・・・
うっとりと夢の中へ落ちていった。
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