今日は暇だ。
あまり稼ぎは期待できねぇなぁ
なんて思いつつ、うとうと寝そうになってると

受付の方から、すげぇ音が聞こえてきた。
ダンッて壁に何か叩きつけるような
そんな音。

「おっ。おひゃくさん!こ、こまります!」

チャラ男の怯えた声。
誰かがヘマして、客がクレームにでもきたのか?
どっちにしろただ事じゃねぇよ。

あたしは控え室を出た。

「・・・っ!?」

あたしは目の前を疑う。そこには家にいるはずのエースが、壁にもたれかかるチャラ男の顔の脇すれすれに拳を叩きつけていたのだ。

あの音はエースが壁殴ったおとだったのねー。うんうん。

ってそんな場合じゃねぇよ!!

「レイナ」

低い低いエースの声。
こんなエースの声聞いたこともない。

あたしの体が震えた。



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