「おはよー」

「レイナ!おはよー。」

「おはよ!うわっ!あんた酒くさっ」

あ。まずい。
ルカに言われてあたしはミンティアを大量に口にほおる。
モリモリとミンティアを頬張りながらあたしは席についた。

「朝から吉田とかついてねぇー!」

「補講だからしゃーないね」


昨日休講になった分の補講を受けると、あたしは松田に昨日借りたワンピースを返しに行くことにした。

「レイナ。どこいくの?」

ルカがマスカラ片手に聞いてくる。

「あー。松田に漫画返しに行くの。」

「レイナ漫画読んでんの!?めずらしー!」

あたしは普段漫画を読まない。
正確には漫画を読むなら違う事に時間を費やしたいタイプだからだ。
例えば合コンとか
合コンとか
合コンとかに費やしたい。

あたしは松田がいる教室に行って、漫画を返す。

「松田ー!」

「野々宮おはよ」

「これ昨日の!貸してくれてありがと」

「おぅ。ってかなんか新しくなってね?」

松田は新品になっている自分の漫画に目を丸くしていた。
ワンピースのキャラクターである火拳のエースが、あんたの漫画本にハイボールふき出してビッチャビチャにしたから。
なんて腐っても言えない。

「あー。昨日ちょっと汚しちゃったからさ!新しいので返すね」

「そうなんだ!ちょっとくらいの汚れ気にしねぇのに!」

松田はそう言って笑う。

「あのさー松田・・・」

「あっ。わりぃ野々宮。今から講義入ってるからよ!もしよかったら、今度ワンピース1巻から貸してやる!」

「あ。ありがとー!じゃあ今度ね」

あたしは松田に手を振る。

あたし松田に何聞こうとしてたんだろう。


そのとき妙に気になってしまったんだ。
エースの未来はどう描かれているのかって・・・

変な気持ちを抑えつつ、あたしは教室に戻って行った。



prev next

back






「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -