「ルピターーーーーー!!!!」

「ぎゃああああ!!!」

新世界を今日も行くモビーディック号。
それはこの世界で最強を誇る白ひげの船だ。
白ひげ海賊団は今日も変わらない海を航海していた。
そこに響くのは
二番隊隊長のポートガス・D・エースの怒号だった。

「待てこのやろぉおおお!!!」

「いやですーーー!!!」

そんな彼が追いかけるのは
二番隊隊員のルピタ。

このやり取りは日常茶飯事で
もはや名物とも言える。

「サッチたいちょーー!!助けてください!」

「お?なんだ?今日は何やった?」

「今日はエース隊長の愛用ポーチにマヨネーズ入れただけですよぅ!」

「よくやったぞルピタ!」

キッチンに逃げ込んだルピタを笑うのは
四番隊隊長のサッチだ。
豪快に笑ったあとルピタの背をバシバシ叩く。

「よくやったぞ!じゃねぇえええ!!!」

「うわぁ!エース!どうした!?マヨネーズだらけで」

「そこの腐れバカのせいだ!!」

「なっ!・・・腐ってませんよう!どっちかっていうとピチピチなほうです!!」

「どっちでもいいわ!!覚悟はできてんだろうな?」

「ひぃ!」

サッチを盾に、怯えるルピタ。
それを睨み付けるエース。
板挟み状態のサッチはいい迷惑だ。

「にゃ。サッチ隊長が人気者にゃ!これが噂のモテ期かにゃあ?」

それをのんびり眺めながらココアを啜るのは
通称喋る猫のリィリィ。

「こんなモテ期嫌だよ!!ココア飲んでねぇで助けろ!」

「にゃー。ココアはやっぱりモリガナにゃ」

「うぉおおおおい!!スルーすんな!!華麗にスルーすんな!!」

そんな賑やかな食堂の扉が開く。

「うるせぇよい。少し静かにしてくれねぇかい?」

「ウフフ。いつ見ても面白くてくだらないですわ」

そこへやって来たのは1番隊隊長のマルコ
そして、隊員のチチカナだ。








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