その瞬間。
青年の無邪気な笑顔は消え失せ
ガラリと雰囲気が変わった。


「ごちゃごちゃうっせぇな」

炎の拳はいとも簡単に止められる。
エースは目を見開いて
距離を置いた。

「ってめぇ」

エースが再び睨んだ時。
青年は再びにこやかに笑っていた。

「あらあら。嫌なものをお持ちのようですねあの方」

それを見ていたチチカナがクスクスと笑う。
その瞳はしっかりと青年を映して
マルコはそんなチチカナの様子に
ゴクリと生唾を飲み込む。

「嫌なものって・・・」

「あの得体のしれないオーラとでもいいましょうか・・・。そしてまた別の何か」

「別の・・・?」

一触即発。
そんな言葉がぴったりなこの場の雰囲気を
破ったのは少年の明るい声だった。


「そうだな。昔話をしよう!」

「昔話?てめぇまだふざけるってぇなら・・・」

「そうだな。どこからか話そうか・・・。うーん」

「ああああ!!会話が噛み合わなくてイライラする!!」

頭を掻きむしるエースをよそに
青年は語り出すのだ。

それは昔話。
遠い記憶の話だ。

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あとがき
とりあえず土下座します。
妄想の産物をぶちまけてしまい
申し訳ありませんっ
そして次から過去編になりますっ。
お付き合いいただけるとうれしいです!



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