マルコの言葉にエースがいきり立った。
「じゃあ・・・今回の事にティーチが関わってるっつうのか!?」
「それは分からねぇよい。ただ、アイツは機が熟すのを待つ奴だったって事を思い出したのさ。これは俺の勘だよい。また別の何かが動き出した可能性もある。」
「別の何か・・・」
そこに鳴り響いたのは敵襲を知らせる警鐘だった。
一同はその鐘の音に急いで甲板へ走る。
「何事だ!!」
しかしそこには敵船の姿もなく、ただいつもの潮の音がざぁざぁと鳴り響く。
どよめく船内に似つかわない高らかな笑い声がどこからか聞こえて来た。
「アッハハハ!!おもしれぇ!まるで巣に水を流し入れられた蟻みてぇだ!」
それは見張り台から聞こえて来て一同がハッと一斉にそちらを睨む。
「誰だ!!ここは白ひげ海賊団の船だ!!」
「降りてきやがれ!!」
口々に叫ぶ船員を見下ろしたのは赤い瞳。
「あ・・・」
その姿に絶句したのはルピタだった。
何故なら見張り台でもう一度軽く警鐘を鳴らす
人物に見覚えがあったからだ。
その様子に気づいたのはエース。
眉を寄せルピタを覗き込む。
「どうした?」
「あ、あいつ・・・」
そこまで言ったルピタを遮ったのは
その人物の声。
「ルピタ。ほら?また会ったろ?」
赤い瞳が弧を描く。
それはあの戦争で対峙した
あの青年ハンターだったのだ。
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あとがき。
すみません!本当にすみません!
妄想全快の妄想ワールドが止まらずすみません!
よろしければ最後までお付き合いしていただけると嬉しいです!