0501~0600 | ナノ
辞書

火葬の時は君も共に

水葬は止めて

呼吸停止の土葬

甲斐性の無い放置

あの、キスから始めませんか?

随想にふける

倒れたラック

魅惑の蘭麝

レクイエムは停まらない

リンリンリン、



近づく足音

物陰の隙間

天井からの視線

誰かの気配

侵入の痕跡

確かな証拠

インターホンが鳴り響く

窓の向こうには

消える物質

こんにちは、ずっと見てました



その存在があるだけでいいの

他人の幸せは願えない

カプリッチオは何故狂う

碧の渚を振り払い

取り戻すための道のり

本当は君が居なきゃだめなのに

奇跡を映した手のひら

そんなありきたりの言葉

だけど、ねえ

君が言えば何もかも真実だけのような気がして



美しい過去が嘲笑う

偽りヘブンに花束を

業と残す跡

塗り潰して空へ投げる

きれいでしょう?

視線の先は地獄

身動きできないわ

ユダの謝罪

ごきげんよう、さようなら

虚しい夜空に発砲



団子食べたい

昼過ぎティータイム

餡蜜は如何?

お好み焼きを要望

かき氷の頭痛

ミネラルウォーターから始まる喜劇

炭酸の風呂に溺れる

アルデンテにお願いします

ハレムの食事

食前酒で泥酔



くだらない四方山話

呼ぶ小鳥は切なく響く

童話は終わらない

紅葉に埋まる

夜に吠える鵺

睦言に涙

無用の長物に群がる

明眸皓歯に一目惚れ

メーンスタンドに想いを馳せ

メガロポリスの崩壊

我儘メランコリー



貴方を信じていいですか

オレについてこい

拒否権はありません、ついでに人権も

吸い付く素肌に夢中

絶倫の果ては底無し

スキンヘッドに頬を寄せ

囚われたのは何故ですか

足音、銃声、愛しいキミ

壊れた心にさようなら

突然の別れは涙する暇も与えず



車道に猫

ラヴラヴ

快楽に窒息

人外の君に今日も恋う

翻弄される私は抗う術もないし抗う気力もないんだ

口元に寄せた蕾に欲情

向日葵の片想い

汚れはすべて銀河の彼方

羨ましいわ、能天気すぎて

飛ぶ殺気に失神



馬鹿な君はその感情の名前を知らない

頭を撫でて、愛しいと囁いて

軋むスプリングに赤面

ベッドの上は戦場です

黒い涙に失笑

腫れた頬にする口付けは甘く

暗闇の中で君を見つける

脱ぎ捨てたジーンズ

鳩尾ダイブ

星の瞬きは過呼吸により



運命の女神は気紛れに

不敵な笑みに一目惚れ

黄色いカーテンは儚く揺れる

シーツに埋もれた愛

微睡みの中でキス

帽子はきちんと脱いでください

意外な一面にトキメク

なんなんですかその笑みは

露に消えた未来

ヒトデと星





レクイエム:『鎮魂曲』ミサ曲の一種で死者へ向けての弔いとされている
ヘブン:安息の場
ユダ:キリスト・イエスの十一人の弟子の一人『裏切り者のユダ』
アルデンテ:パスタの茹で方
ハレム:旧トルコ王室の後宮
四方山話(ヨモヤマバナシ):雑多な話、雑談
呼ぶ小鳥(ヨブコドリ):『かっこう』の別名
鵺(ヌエ):伝説上の怪獣、不吉の象徴
無用の長物(ムヨウノチョウブツ):役に立たないもの
明眸皓歯(メイボウコウシ):美しい目と白い歯
メーンスタンド:『メインスタンド』正面観覧席
メガロポリス:帯状に連続して形成された巨大な都市群
メランコリー:気がふさぐこと

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