0101~0200 | ナノ
辞書

愛憎恋歌

君が居ない

無限輪廻

僕等がこういう運命なのだとしたら、

発狂哀歌

いつまで叫べば届くんだ

無条件愛

唯それだけだったのに

世界終演

終わりが見えた



堕落転化

いつかきっとくる

どこに行っても君の面影

祈ろう

幸福なる我らに哀れみを

唄え虚像

そして滑稽な僕を嘲笑えばいい

染まりゆくは絶望

滑稽なもの程素晴らしく、愚かなものはない

闇の果て



幸せを知る分、孤独になった

哀れにそして美しく

あたしはひとり

濡れる微笑み

待つのは、何故?

愚の真骨頂

張り倒せ青春

固唾みの楽園

繰り返される愚超

百日紅の行方



薔薇の茎

百合の実

消えた月下美人

落花生の花

菊でランプ

雪の花畑

愛欲の菜

栃の殻

銀華水晶

椿の修羅



消えたカサノヴァ

溜息の真相

水際のカンツォーネ

サン・マルコの憂鬱

汚れたアクア

偽りマスク

キャッツアイブルー

永久のカッポ

寂れた時計台

ブリッジを跨いで



揺るぎないそれはあまりにも美しく

倒れた写真立て

埋もれた曇天

無敵のゴールドフィンガー

まるで汚い犬のように

窓辺に愛を

仮初めの忠誠心

屈折した殺意

狂喜の中でワルツを

騙しあいの独房



それは安息の地から遠ざかり

黄金色の長髪の行方は

盲目の愛は血に染まる

愛しき人の哀れな首筋

夢の向こうは変わらぬ夢のまま

殺戮狂の最期

私の躯を還して

窓辺に寄り掛かるキミ

愚者の台詞は舞台の終幕

啄みの口付けに涙



エトランゼに花

エホバの在処

消える炎は閑散と

破られたポートレート

霧の向こうは彼岸

血濡れの迷彩

ファルコンの墜落

泣き虫ラビット

ジョリーの秘密

婀娜なる気配



扉の奥の現実

悲しみは恐怖

同情に同情

自尊心の欠落

気違い達は道を造る

常識から外れる愚図は

亡者の生き様

何故貴方は私を、

夜の帳は煌めいて

烏の悲鳴



絡まる髪

上洛は目指すが敗け

自惚れた散髪屋

碧いそれは時に残酷で

切れた弦

下弦の月は星に微笑む

壊れたコンポ

ビーカーの中の液体

濡れた指先

快楽の先に脱力





滑稽(コッケイ):ばからしいこと、おもしろおかしい様
カサノヴァ:本名『ジャコモ・カサノヴァ』1725〜1798年の人物でイタリアのヴェネツィア出身。術策家であり作家。女性遍歴で有名
カンツォーネ:イタリア語で『歌』『民謡』
サン・マルコ:イタリア語で『聖マルコ』
アクア:水
マスク:仮面
カンポ:イタリア語で『広場』
ブリッジ:橋
エトランゼ:見知らぬ人
エホバ:旧約聖書にあるイスラエル人が崇拝する最高位の神
ポートレート:肖像画
ファルコン:鳥科のハヤブサ
ラビット:ウサギ
婀娜(アダ):なまめかしく美しい様子
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