2001~2100 | ナノ
▼ 辞書
褐色に歪む群青
昏倒に馳せ
灰に暮れた夕闇
見知った姿は傀儡
俯く屍が牙を剥く
愛撫の沈黙
人魚の恋患い
凛とする石榴
倒れた玉座を憂う人
恋病み堕ちれば、
砕けたアザレア
躑躅
劣等を含む偽似餌
月光の海に溺死
嘘を食む
彼岸の森
紅の導きと群青の誘惑
翡翠の産声
未来は熔けた
過去に微笑する幼児
涙の砂
黄泉時酒にて憂えの玉箒
君を拐った影法師
笑顔の報復
雨霰
泣く復讐者
偽り懺悔
エターナルラヴァー
クライアントリリィ
I know.
雨に沈む
茹だる熱帯魚
夜半にて君を待つ
傍若ナタリー
アダムの逃避行
暮れる柳
まやかしの午前零時
砂漠の花
愛的同和違約
二人の瓦礫
囚われた幻
歪んだ夢を与えましょう
裂傷乙女の恋路
放課後ノイズ
夜明け前の論争
ベクトルは逸らせない
或物ねだり
屈辱的結果論
荒廃的欲理論
夢想的恋愛論
私の世界は中心を投げた
愛にまみれた灰被り
浪々と下げずむ
滲む平行線
愛の瓦礫に身を投げる
空回りの視線
クレイジーウーマン
不思議と理屈と現実と
幽霊少女は虚無に隠れ
恋愛増強薬
ひとりは辛いと彼は宣(ﾉﾀﾏ)う
薔薇の下で愛を繋ぐ
暮れる日向にて死す
咎人の夢
脅迫恋愛発令中
無意識な誘惑
秘薬を召しませ、罪の味
赤い糸を断ち切る方法
おいかけっこ
逃れたカルマ
偽りの陰
妖艶
カタルシスの行方
急降下の愛
咎人の心
崖下
シンパシー
狂おしき劣情
君も泣いている
残酷な愛を祝いましょう
月光に染まる咎の薔薇
溺れる人魚
人を愛した傀儡
鏡の奥の世界は泣き崩れた
恋模様
泣く人形
吸血鬼の血痕
魔眼の涙
腐りかけのロミオ
腐敗したジュリエット
消失メアリー
仰ぐ。
削がれた指輪
殺がれた世界
きみはいらない
花売り
俺のものになれ
押して駄目なら押し倒す
雨に潜む君
嘯く夜空の虚咆
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■昏倒(ｺﾝﾄｳ):目がくらみ倒れること
■石榴(ｻﾞｸﾛ):ザクロ科の落葉高木、枝に棘がある、花言葉は優美･愚かしさ･互いに思う･成熟した美しさ
■アザレア:ツツジの園芸品種、花言葉は愛の喜び･あなたに愛されて幸せ･節制
■躑躅(ﾂﾂｼﾞ):花言葉は情熱･初恋･努力･自制心･訓練･燃える思い
■疑似餌(ｷﾞｼﾞｴ):本来は食べることのできない偽物のエサ
■憂えの玉箒(ｳﾚｲﾉﾀﾏﾎﾞｳｷ):正式には『酒は憂いの玉箒』酒は悩みや心配事を忘れ去ることができる素晴らしいものだと称賛した言葉
■クライアント:依頼主
■夜半(ﾔﾊﾝ):夜中、真夜中
■傍若(ﾎﾞｳｼﾞｬｸ):正式には『傍若無人』傍らに人がいないように振る舞う勝手な人のこと、傍若のみでは意味をなさない
■ベクトル:視点や観点、または指向性や方向性、傾向性の意
■日向:日光の当たる場所
■カタルシス:抑圧された精神の解放、浄化
■シンパシー:共感や共鳴、同情
■花売り:花を売る人、または花と共に自らを売る人、売春婦
■嘯く(ｳｿﾌﾞｸ):とぼけて知らないふりをすること
■虚咆(ｷｮﾎｳ):創作語、虚ろな叫び