snatach a kiss from him



「おいルパン」
「んん?」
「今日なんの日か知ってるか?」
「…知らないよ、なんかあったっけか?」


ぐいっ、次元が俺のネクタイを引いた。
――ちゅっ

唇と唇が甘味なメロディを奏でる。

「…キスの日」



(な)

かぁ、と次元は赤くなる。
「なんてな、…わりぃ、」
(なにこの可愛い生き物…っ!)
彼は口元を隠しながら俺の隣から移動をはじめた。させるもんか。
「待って。ここまで煽っといて大人しく逃がすとでも?」
「っ…」
「次元」
次元の腰に手を回すと、その細さに驚かされた。乱暴に抱けば壊れてしまうんじゃないかとさえ思う。
彼はするりと俺の首に手をやって、うっとりと目を細めた。
「ルパン…」
なんて甘い声で呼ぶから。
今夜は寝かせないから覚悟して、なんて古臭い文句を囁いた。


「…望むところだ」


馬鹿だね、後悔するよ?







snatach a kiss from him
(彼からキスを奪う)








 



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