1秒すらももどかしい





「っ何とも、西洋の服は慣れぬな…」
「いやいや西洋って。ただのスーツだろ。あぁほらボタン掛け違ってんじゃねぇか。つけてやるから、来いよ」

俺がそういうと、五右ェ門は少し恥ずかしそうにしながらも俺のもとにやってきた。次の作戦をやるにゃこいつに変装してもらわなきゃなんねぇ。決行は明日。今は作戦のための準備中だ。

「うわ、シャツぐしゃぐしゃじゃねーか。たけーんだぞこれ」
「…すまん」
「いいけどよ、そろそろ慣れろよ、何回か着たろ」
「む…」
「あ、ほら、ゴム。髪くくっとけよ」
「承知した」

ポケットからだしたゴムを手渡すと、五右ェ門はゴムを口にくわえ、髪を束ね始める。ポニーテール、か。女相手にゃ好きな髪型とかとくにねぇし興味もねぇが、似合うな、こいつは。ボタンを直し終えた俺はシャツのエリをたててネクタイを巻かせる。
「こんなんじゃ、ネクタイ自分でできるようになる日は当分先だなぁ」
「…次元がしてくれるのだからよいではないか」
むす、と唇を尖らせる。あーはいはいかわいいねぇ
「は、まさか俺に着せてほしくてわざとできねぇふりしてんじゃねぇだろうな」
「……」
「…え?」
「…べ、べつに、そういうわけでは…っ」

かぁあ、と五右ェ門の頬が羞恥に染まって、顔を伏せると結んだ黒髪がふわりと揺れた。あぁ、馬鹿かこいつは

「五右ェ門」
「なん…」
「着せといてなんだけど」
ぎゅう、とその体を抱きしめた

「脱がしたい。今すぐ」

「な…っ」


無意識に煽んなよ、馬鹿












―――強制終了―――――――


っていう次五
余裕のない次。結局らぶらぶですかはいはいっていう図。



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