.


 



「っ…」
しゅるり、じらすみたいにゆっくりとネクタイを引き抜くと、次元の熱い吐息が俺の鼻にかかった。俺の膝に触れないぎりぎりのとこで震えてるまたの間。
「腰おろせば?膝のっていいぜ?」
「っいい、ほっとけ…っ」
あまーくささやいてやると、がくがくの足でなんとか屈んでる彼は首を振った。ふーん、そう。

「っあ!?」
ぐいっと膝を突き上げると、次元は大げさに声をあげる。
「や、あ、あっ…!」
ぐりぐりって股間に膝を押し付けると、いつもは堪えてる喘ぎ声があっさりと上がって、耳を真っ赤にしてびくびく体を跳ねさせる。感じてるってのが丸出しのそこはいやらしくスラックスを持ち上げていて、
「次元ってば、俺の膝でイっちゃうの?」
「や、あし、っく、いっ…!」
「いっくら最近ご無沙汰だったからって、足だけでいけちゃう淫乱はお前くらいだよ。」
「んなこと、ぁっ…!!」

次元の体がひときわ大きく震えたかと思うと、じわぁ、とスラックスに染みができた。

「あーらら」
「っ…ひ、でぇ、お前…っ」
「えぇ?」
「っ嫌いだよ、おまえなんか…!」
思わず目を見張った。
「……そっか」
ふっ、と目をそらす。
「そりゃあそうだよな、俺なんか」
「えっ」
「俺、仕事ばっかでお前のことほったらかしにしちまってるし、女好きだし、たまに相手するってなってもこんなことばーっかしてるんだもん、嫌われて当然だよなぁ」
「そ、んな、こと」
「…俺だけか、好きなのは」
「っ…!」

僅かな沈黙のあと、次元は小さな声で

「…おま、えがそんな奴だってわかってる、し、何年のつきあいだよ、っ…というか、俺は、そんなお前だから、何年も一緒にやってるわけで、」
「だけど嫌いなんでしょ?」
「っ…ありゃぁ、…嘘だ、嫌いじゃねぇよ、き、嫌いなら、き、キス、なんかするか」
「じゃーすき?」
「っ」
「俺のこと、好き?」

目を見つめて問うと、次元の頬がさらに染まった。
「っそ…れは、」
「やっぱり嫌いなんだ」
「ちがっ…」
「いーよ無理しなくてぇ」
「無理、じゃなくて…っ俺は、うまく言えねんだよ、そういうの、嘘ばっか、つきたくもねーのに…っ」
「じゃ、ほんとは?すき?」

「っ…」
こくん、と少しだけ頷く。

「じゃあ俺がなにしても嫌わない?」
「きらわねーよ、嫌うわけ…ない、だろ…っ」

だってさ!



「っ!?」
無理矢理に水色のシャツを割り開くとぶちぶちとボタンが弾けとんだ。
「っおま、なにすっ…!」
ありもしない胸を、女相手にするみたいに掴み、人差し指で先をいじる。んぁっ、てかわいー声を聞きつつ、ジャケットを脱がした。
「俺、女じゃね…っは…ぁっ…」
「わかってるよ?」
そんなこといいつつぴくんぴくんて反応してる。とろんと溶けた表情がいつものこいつとギャップがありすぎて、思わず俺の中の野生が目覚めちまう。
「っんん…な、んでそこばっか…んっ…ぁ…んく…っ」
「なんでって、すきでしょ?おっぱい触られんの」
「な…っ馬鹿にすん…っあ…!」
「してないしてない」
あぁもう一生このままいじめてたい。けど、俺もそんなんきっついし。
「次元…?」
「っあ…ルパ…ンっ…?」
「俺もきもちよくしてくんない?」
「っ…え…?」
「ほら、降りて。」

次元を俺の膝から下ろすと、俺は次元の目の前でベルトを外した。次元には膝をつかせて四つん這いにさせ、手を使わないように指示。
「っ…できな…」
「俺のこと嫌いだから?」
「そ、じゃなくてだな…っ」
「じゃあできるでしょ?」
「っ…」
覚えてろ、っていうみたいに上目遣いに睨んで、ためらいながらも俺が開いた足の間に顔を寄せる。かし、って歯先でファスナーを掴むと、苦しそうにゆっくりと下ろしていく。
「っ…んく…」
長い前髪がゆらゆら揺れて、これ以上ないくらいに赤くなった頬が現れる。ボタンも苦戦しつつなんとか外して、俺の下着に噛みついた。
「っ…んっ…」
慎重に慎重に下ろすと、俺のものが現れて、次元は舌を伸ばした。
「ふ…っくぅ…っ」
先っぽにちゅう、と吸い付いたと思ったら、ぺろ、と優しく舐められた。
「んっ…んん…っ」
俺のを舐めるたび次元の方がびくびくって反応して、つぶった瞳からぼろぼろと涙が落ちる。くしゅ、と髪を掴み、ぐしゃぐしゃに撫でてやった。一気に俺のを口に含み、喉を鳴らしながら頭を上下する。
「っ…うまくなったね、次元ちゃん…」
犬だからかな?
「ん…っるせぇ…」
「っだめ…出る…」
ぐいっ、と髪を引いて顔を外すと、俺のが大きく跳ねて、あふれた白濁が次元の顔を汚した。
「っ」
「よごれちゃったね…?」
ぐいっと手を引いて引き寄せ、また口づける。次元は手を使うなって命令されてるから膝を立ちして手をぷらんと垂らしてる。
「ふっ…く…ん…っ」
たっぷりのキスのあと、
「…次元。どうしてほしい?」
また問う。

「ど、って」
ちらりと俺のをみて、意識しまくるこいつはまた泣きそうな顔をした。
「いれて、っていって?」
「っ…誰が言うか…っ!」
「次元、お願い」
「っ」
次元は、俺の命令の100倍、俺の"お願い"に弱い
「っい…」
「ん」

「ぃれ、て…くれ…っ」

「うん、いいよ」

次元はスラックスと下着を脱ぐと、俺に言われるがまま俺の上に乗った。イッたばっかだってのに、俺も次元ももう目茶苦茶に互いが欲しくてたまらなかった。いつもならこんなことなにいっても嫌がるこいつも、今日は無抵抗。次元の腰がゆっくりと沈んでいく。ずぶぶと飲み込まれていく俺のが、熱い熱い次元のナカを卑猥な音をあげながら思い切り擦った。
「はぁっ…!っあ、んんんっ…く、っふ…!」
俺にしがみつく次元の背中がびくんっていって、ますます俺を締め付ける。やべぇ、気持ちいい。椅子に座ったままの俺は次元を落とさないように必死に抱き寄せた。
「はっ…く、なんで俺、っいぁ」
欲望のままがくがく腰を揺らす次元は、それが恥ずかしくてたまらないくせに、だけどだんだん思考が鈍くなってるみたいだ。
「っん、く、ぁ…!」
「可愛い…次元」
「んんっ…く…ぅっ」
「っ次元…すき…」

意地っ張りで強情で、めんどくさくて単純で難解で頼りになるけどやっぱり抜けてる、俺の大事な

「んぁ…はぁっ、るぱんっ…」
「次元…っ」
「…俺、も…っ」
「っえ…?」

「俺も、同じだ…っから…っ!」
「!」
(ったく…泣かなくてもいいのに)

「わかってるって。お前のことぜーんぶ、ね」
(すきだよ、ほんと)







「っうわ」
「あっぶね!」
俺の上から落ちた次元をかばおうとしたけど、次元はあっさり尻餅をついた。
「っちくしょ……足腰たたねぇ…っ」
「あら、ごめんねやりすぎた」
「ッ…ここであやまんな馬鹿…っ」
俺は椅子から降りて膝をつく。彼の手を取り、口づけた。
「!なに…」
「べつに?ただの愛情表現」
「馬鹿…」

赤面する次元をみてふと思い立った俺は腰をあげ、机の上に置きっぱなしだった箱を持ってきた。
「…なんだ?」
「さぁ?後ろむいて」
次元が言うとおりにしたのを確認し、俺は次元の首に箱の中のものをつけた。

―――かちり。


「…なっ…」
「お気にめした?」
「お前、なんだこりゃあ!」
振り返りざまに叫ぶ次元が自分の首元を指差す。
「首輪じゃないの?」
「なっ…んで、こんなもん…!」
「似合うから」
「だっ…!」
「嘘。…お前がどこにも行かないよーに」
「…な、」
「首輪、赤でしょ、お前が俺のもんって証。」
「ばっ…かじゃねえの、おまえ…っ」
「馬鹿だよ?次元馬鹿」
「っ…くだらね…」
「うん…そうかもね」

いつの間にか俺達の唇が重なった。啄むようなキス。

「次元」
「っん…ルパン…?」


「お前、俺の犬なの?」
「あ…?」





このあとたーっぷり叱られました。んなおこんなくていいじゃんね。


意地っ張りで強情で、めんどくさくて単純で難解で頼りになるけどやっぱり抜けてる、俺の大事な

次元大介。
――俺の恋人。














―――――――――――
大変遅くなりました…!
犬次元…よし、ふぇらだな!みたいな感じでかきましたはいすいません

8万打ありがとうございます!

120513

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