「あんた達は一体なにしてんですか!!!!いつも言ってるでしょ!!事務所は綺麗にしてください。使ったら元の場所に片しましょうねって何度言えば学習するんですか?!小学生の方が優秀ですよ?!?その前にお金はおもちゃじゃねぇんですけど?!?!?」

ここは神室町にある某金貸屋の一室。金が散乱した室内。秘書の怒号。そして正座する大の大人2人。
割と結構地獄絵図である。

「ちょ、ちょっと待ってよ花ちゃん。今回に限っては俺じゃな……「社長は!!!日頃の行いが悪いから!!!!!それに今日は違くても昨日は社長じゃないですか!!!てかいつもじゃないですか!!!自業自得ですよ!!!」……はい。」

私の真横で正座しているこの男は秋山さん。秘書の花ちゃんに無謀にも抗議して見事論破され、今はしょんぼり秋山状態である。
そんな私は誰かという話になってくるのですが、ただの秋山さんの友達です。

「花ちゃーん。ごめん。私も弁明させて欲しい。確かに私がほとんど汚したんだけど、秋山さんもだから……。てか、言い出しっぺは秋山さんだから……。1人だけ逃げようとした秋山駿33歳に文句を言いたい。」

秋山さんを指差しながら、"こいつが悪い!"と言うと、

「いやそれはさ、あれじゃん。ほら、言い出しっぺとか関係ないじゃん。名前ちゃんだって乗ってきたじゃん。」

額から冷や汗を流しながら"言いがかりだ"と騒ぎ始めた。
そんなに花ちゃんに怒られたくないのか?

「そりゃああんな面白そうなことやる機会これ逃したら一生ないかもだし、私も酔っ払ってたもん。」

「あんた達は……とりあえずこの大惨事な事務所。人通せませんからね。2人で片付けてください。片付けながらでいいので何してたのか教えてください。」

私と秋山さんが醜い言い争いを始めたところで、花ちゃんは額に手を当ててため息を吐きながら"早く片してください!!!"と、もう一度切れた。


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