5st staiton
池袋にある自宅に帰宅し入浴中、今日の出来事を思い出す
(非日常だったな…
あれ、本当におきてたのかな。最近テストが近かったから疲れて幻でも見ちゃったんじゃないかな。いやいやでもココア美味しかったし。寝てたって記憶あるし。以外に記憶がはっきりしてるし。あと、インクの臭いとか覚えてるし。いやでもあんなピンク頭の人なんてそうそう居ないでしょ。そもそも中央図書館あんなにでかくないし。
うん!なんか夢っぽくなってきた!夢だな夢!
でもそーすると何処までが夢なんだ?わたしちゃんと本、返却したし。…)
ブクブク―
「あぁ!!もうわからん!明日学校終わったらもっかい行って確かめればいいのよ!」
「なまえ!なに!大声だして!?」
わたしの声に驚いて母がお風呂まで駆けてきた
「あーごめんごめん気にしないで」
ことの発端は自分だというのに軽く受け流し、パジャマに着替える
「おやすみ〜」
家族にあいさつを済ませベッドに入る
思うことはたくさんあるが基本面倒くさがりな性格なため頭でいろいろ考えるのは止めた
だが、窓の外に写る車の光がやけに目障りだった
* * *
「…やっぱりあった」
何故か昨日よりも巨大に見える古い木の扉
気のせいだろとは思うがなんとも言えない
冷たそうな丸いドアノブに手をかけ思い切りあける
瞬間広がるインクの臭い
昨日と同じ
「やぁ、今日も来てくれるなんて嬉しいよ」
薄暗い室内にボウッとした存在
お馴染みの胡散臭い笑顔を貼り付けわたしに声をかけた
「…どうも
って、やっぱりいたピンク!」
「えー、さねとしさんって呼んでくれたのに。おとなしかった昨日と大分ちがうね」
「昨日は情報処理に思いの外、時間がかかりまして」
「混乱してたの?」
「いい、いや全く怖くなかったです」
「誰も怖いかだなんて聞いてないよ?」
クスッ小さな吐息が聞こえた
「今日はわたし確かめに着たんです」
何をだいと小首を傾げわたしの言葉を待った
「夢なんかじゃありませんでした。今あなたが存在してるってことは事実…運命なんですね」
―――――――――*――
おわり
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[mokuji]
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