IZAYOI
R18指定(嫌悪感のある描写が含まれる可能性があります)

13
G.SIDE


意味が分からない。
いや、理解なんてしたくなかった
目の前の奴は大雑把に伸ばした黒髪、眼光するどい瞳、大柄な体躯である。
(たしか、鉄竜と呼ばれていたな)
兎に角そいつは眼前に男性器を突き付け咥えるよう命じてきた。それを頑なに拒んでいる

「強情だなぁ」

前髪を乱暴に掴まれ否応なく顔を上に向かせられる

「っ・・・・・」

痛みに顔を歪めるが目の前の奴、ガジルを睨みつける

「ふーん・・・」

ガジルは一瞬考え込むと俺の鼻を摘まんできた

「!!」

繋がれたままの鎖が両手の自由を奪っているためもがくことしかできない
肺が空気を欲し苦しくなる。息苦しさに思わず口元を緩めて――

「くっはー・・っうぐ・・・・・っ」

口を開いた瞬間に見計らったように熱い雄を押し込まれる
鼻を摘まんでいた手は離されそのまま頭を抑えつけられた
口の中に充満する雄の匂いに咽ることもできずに奉仕させられる

「歯をたてんじゃねーぞ。まぁ俺様のものは固すぎて歯なんてたたねーけどよ。ギヒヒ」

(ちくしょー何で・・・)

「火竜にしてやってたんだろぉ?同じようにやれよ」

驚愕に開く目を向けると意地悪く舌なめずりしながら腰を打ち付けてきた
徐々に広がる苦味と喉を打ち付けるものに咽び目尻に涙が浮かぶ

「んだよ。昨日まで喜び勇んで奉仕してくれたのによー」

(うそだ)

「俺様の下でかなり喘いでたぜ」

(うそだ。うそだ)

「クスリ無しのが俺はいいけどよ、おめーにはどうだろな?」

(やめろ・・・・・)

「やっぱり、後ろのがいーか・・・」

口内を打ち付けていたものをズルリと抜くと膝裏に手を当て一気に持ち上げてきた

「うぁっ」

既に衣服は剥ぎ取られている
無防備にさらされたソコは急に感じた生暖かい感触にひくつく間もなくツプリと何かが挿入された

「うっ・・・」

後孔に生暖かい液体が流れ落ちる感触がする

「なっ・・・何を!?」

「俺はクスリ無しでも全然OKなんだけどよ、クククっまぁキツクねーやつだし飛ぶことはねーから安心しろ」

「あっ安心しろなんて意味わかんねー・・ぅっ」

先ほどのものがスゥッと取り出されると今度は節くれだった指が挿入されてきた

「くっ・・」

中に入った液体を擦りつけるように指を掻き回してきた
クチュクチュと卑猥な音を立てる指はいつの間にか3本になっていて痛みでは無いものが這い上がってきた

「そろそろいいか」

「やっ・・やめろっ」

ズルリと指を引き抜くと起立した雄が当てられる

「やめろっ」

「やめてくださいだろぉ?まぁ、もっとも止めるわけねーだろがっ」

グッと押し入ってくる雄の塊に息を飲む。引き裂けるような感覚にカラダが強張る



熱い―――
体内に感じるのは痛みよりも熱さだった。

「ぁ・・・・・あっ・・・・」

掠れた悲鳴をあげ、後孔を突かれる度にシーツを握りしめる。
ふと桜色のアイツが悲しげな瞳を向けてきたような気がした
ぽとりと目尻から一筋の涙が零れ落ちた

『ナツ・・・ごめん・・・』
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