IZAYOI
R18指定(嫌悪感のある描写が含まれる可能性があります)

07
真っ暗な闇の中にいた。
自分に意識というものがあるのか分からない
ただ、深い闇にカラダを預けるしかできず
浮遊感と痺れる感覚、唯一の存在を示している甘い匂い

ふと急速に意識が覚醒していくのが分かる
闇の中から白い光が射抜いてくる
眩しすぎて両手で顔を押さえるが光が消えることは無かった。ただ、射抜くような光はいつの間にか穏やかなものに変わり瞼をゆっくりと開くことができた。
目の前の景色は懐かしいものだった。いや、正確にはいつも見ているものだ。何故なら自分の部屋なのだから。


「だから大丈夫だって言ったろナツ?」

久しぶりにギルドに現れたグレイは元気そうだった。あの日に見た姿とはまったく違う。いつも通りだったのだ

「なんだったんだ?」

疑問に思っていた。頭の片隅に拭いきれない不安が凝り固まっていて、どうしていいかわからないでいた

「俺にもさっぱりなんだよなーー」

ふと、長い睫を薄く伏せ考え込むグレイ
今はこうして元気になったものの、数日間は夢と現実と区別がつかないくらい混濁していたのだ

「とにかく、もう大丈夫だ。」

ナツに心配されるなんて俺も落ちたもんだなーと言いながら席を立ちカウンター席に行ってしまった
ナツはその姿を無意識に目で追っていた。微かに、ごく僅かに匂うあの匂い・・・


ギルドの地下には書庫があり棚と棚の間は入口からは死角になる
こんなところで何してる?と言われれば何も言い返せないのは必死だ。何故ならそのような行為をするような場所ではないのが明白だからである
しかし、理性と本能を秤にかけたときに勝ってしまうのは本能であって、こればかりは当の本人もどうしようもない
もちろん、相手が氷の魔導士ことグレイだからに他ならないが

「んっ・・・」

棚を背にし桜色の髪をしたナツに襲われているのはグレイ。襲われているという言葉に相応しいくらいにナツはグレイを貪っていた。
グレイは本気で食べられるんじゃないかと思っていたのだ。
ナツの左手はしっかりと腰を引き寄せ、右手は黒い髪の頭を固定するように支えていた
そして、その唇といえばしっかりとグレイの唇を食べるかのごとく塞がれているのである

「ふっんぁ・・・んっ」

急に角度を変えてきてその隙に肺に空気を送り込むもすぐに塞がれた口からは卑猥な音が漏れるだけである
次第に深くなる口づけにお互いの舌が絡み合うようになるとすっかりカラダは熱を帯びていた
いつの間にかTシャツの裾を捲りあげられ素肌を伝う手が胸の突起物を執拗に捏ね回す。

「んっ・・・ぁっ」

口は相変わらず塞がれているためくぐもった嬌声が漏れる。
やっと口が離されたものの唇を啄むようなキスをしながら耳たぶまで口に含まれると、ナツの興奮した息遣いが耳にかかり思わず身震いする

「ナ・・ツ・・・どっした?」

何分いきなりの行為である上、いつ誰に見つかるかもしれない状況である。

「やべーよ・・・俺、止まんない」

グレイにもたれかかるようにし耳元から首筋にキスを落としていく
腰を押し付けられるようにしているためナツの股間が既に服を圧迫するくらい大きくなっているのが分かる

「い・・いくらなんでもっ ぁっ」

首筋を強く吸われた上、ナツの手は敏感になった肌を執拗に攻め立ててきた
一体どうしたというのだろう、いつもならここまでがっつく事はなかったはずだ
カチャカチャという音が聞こえハッとするとベルトが外されるとともにズボンが落とされる

「ちょっ・・・まてよっ」

さすがに抵抗しようと腕に力を入れようとするがすぐに敏感になった部分を服の上から撫でられてしまいうまく力が入らない

「どうせ、すぐ脱ぐくせに・・」

言い返せない自分の脱ぎ癖をうらめしく思う
再び頭が重なり唇を舐めてくる。これ以上舐められると唇が腫れてしまいそうだ等と考え口を薄く開いてナツの舌を絡め取り口の中へ誘導する
ナツの右手が下半身を直接触ってきていてその刺激にむず痒い感覚が持ち上がってくる

「ふっ・・んぁっん」

既に先走りがナツの手を濡らし上下する手の滑りをよくしていた
手を揺らす卑猥な音と口の中を貪る舌にいつのまにか情欲だけが頭を支配している
慣れた手つきで絶頂へと導こうとするナツを恨めしそうに睨むものの既に火のついたカラダを鎮めるためにナツにもたれかかる
離された口から唾液の線が二人を繋ぎ、一層強く押し付けてくるナツの股間は痛いほど膨張していた
自分に欲情するナツに当てられ一気に高められ、びくっとカラダを引き攣らせた

「あっんっっくぅっ」

ビクビクとカラダを震わせながらナツの腕の中に崩れ落ちた。手で口を覆うものの余韻を引きずるような喘ぎ声が続く。手の中に放たれた液体を先ほどまで強張っていた場所に擦り込むように揉み始めた

「ひゃっ・・・んっ」

片手で大きく開かせられた足にすばやく中指が挿入されてきた。それを苦も無く飲み込んでいく。

「ふぁあ・・んっ」

グレイは立ってるのもやっとでナツにしがみつく

「グレイ、後ろ向いて棚に手つけ」

中に入っていた異物感がフッと無くなったと同時にカラダを反転させられ棚に手をついてお尻を突き出すような形になった
何も考えられないまま、再び後ろから捻じりこまれる指。ナツの唇が背中に落ちてきてきつく吸われる。その合間もグチュグチュと動かされる指はいつのまにか2本に増えていて押し広げるような動きになっていた。

「も、限界・・」

急に消えた圧迫感に息を吐いた途端すぐに先ほどよりも熱い塊が割って入ってきた。

「あ・・ぁんっ」

「グレイの中、ヒクヒクしてる・・・」

「あ、あ、っぁ、ん、っぁ」

答えるよりも先にグッと突き上げられグレイは足を震わせ中のナツを締め付ける。熱い塊を銜え込んでいるという事実に頭が痺れてくる
ゆっくりとした律動に次第にぐちゅぐちゅという卑猥な音が響きだし快感だけがカラダを駆け抜けていた
再び反り返ったグレイの雄をナツの手が包み込み腰の律動と一緒に動かされている

「なっ、名前呼べよ」

「ぁ・・ナ・・ッ」

グレイが快感で痺れる舌で名前を呼ぶといきなり根本から先端近くまで熱の塊が引き抜かれた。そしてすぐに根本までズブズブと埋め込んで激しく揺さぶる

「いっぁ。ナツ・・ぁう。も、ダメ」

「グレイ、俺もイク・・・」

グチュグチュと熱を締め付ける場所はヒクヒクと痙攣していた。それを感じてナツも一際大きくなりズブっと奥まで突き入れるとともに一番奥で一緒に弾けた
グレイの中に熱い液体が流れ込んでくると同時にナツの手の中に自身も放出し、二人とも肩で荒い息を吐いていた


「えーーーーと・・・・ゴメン・・・」

事に及んだあとに我に返ったナツにその場の後処理をまかせたものの、なんだか皆にしばらくは顔を見せられないだろう。
二人は書庫の近くにあるシャワールームで汗やらなんやらをキレイにし、グレイが常にギルドに置きっぱなしにしている服に着替えた。
脱ぎ癖ゆえの大量の着替えには困っていなかったのが幸いだ。

「何、ギルドん中で盛ってんだよ・・・」

と言うものの、ものの見事に流されてしまった自分も強く言えない。
さすがにあんなとこでやったのは初めてだし、何故かいつもより興奮したのは確かだ。思い出しただけでも恥ずかしくなる
思わず隣に座るナツを睨むが当の本人は呆けたような顔をしている。

「ダメだなぁ・・・ってか、グレイが悪い。うん、グレイが悪いんだ」

急に開き直ったのかコイツ

「何でおれが悪いんだよ」

「なんだよ、その色気!健康な男子なら負けるっての」

「・・・・・。いや、マテ、俺は男だ」

「女も男も関係ねー。グレイの色気が悪い」

「は?意味わかんねー・・・」

「よし、帰るか。グレイ行くぞ」

「何様のつもりだ」

「ナツ様だ」

そう言うとナツはグレイを引っ張り上げ腰に手をまわして歩き出した

「おい、ナツっ」

「どうせ、ギルドに居れねーだろ。俺んちいくぞ」

「えっ。おい待てよ」

「俺は健康体だから、1回じゃ収まんねー」

そういいながらニヤっと笑ったナツに飽きれるしかなかった
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