第四話 恋…?変な男の登場だ!



「リングナイト・エゼラーナ・シャインフィールド!」

今日は気合いが入っているのか いつもより大量の光の洪水がモンスターを狙い撃ちする。

「ぬぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」

ヨクコの力で呼び出されたモンスターは跡形も無く消え去る。

「うあああああああぁぁっぁあまたしてもっやられたわ!!おのれぇ指輪戦士!!」

ヨクコは敗北、いつものように逃げ去った。


「いたたたた......」

初戦から二週間が経過した今、なんとか変身後の疲労にはなれ、ふらつく事も無くなったものの 戦闘中につくった傷にはなれない。今回も不意をつかれて左足を打撲してしまった。

「うぅ...仲間が増えたら、戦いは楽になるかなあ...?
いたたたた......」
「おつかれさまですの〜」
「打撲くらいで音をはくなよ...」

学校が午前中に終わり、ひゃっほー寝るぞー!!とルンルン気分で足を踊らせていたらモンスターを見かけ...今に至る。

「ネル...あんったねえ!打撲した事無いからこの痛みと辛さがわかんないのよっ!!ええ!?コラ!!」

一菜はネルの首根っこを引っ掴む。(それは同時にネルの首を絞めることにもなった)

「きゅ...ぐげ」

ちょうどその時、リングフォンにナナフィーからメールが届いたので、ネルをつかんだままメールを開く。

『直ちにアジトに集合セヨ』

ネルをつかんだまま一菜はアジトに向かった。その様子をみてラルは 一菜は怒らせないようにしよう... と心に決めたのである。

ネルが解放されたのはアジトに入った時。解放されると同時に「うげっげほっげほげほげほ....うげええええぇぇぇぇええええ」と咳き込み、何度も呼吸を繰り返した。
アジトの中にはナナフィーはいたが、リターの姿が見当たらない。それをナナフィーが察したのか...

「リターなら奥の部屋で寝てるけど、起こしたら潰す。」

物騒な事も言っていたが...それを告げると一菜にその辺のいすに腰掛ける事を指示する。
ナナフィーと二人で話が始まる。
ナナフィーが一菜の左足をみるなり...

「打撲はしてもらいたくないわね〜
結構戦闘時に響くし、つーか二週間戦ってきてんだからそろそろまともに敵の攻撃を回避する事出来ない〜?
防御だって出来てないし。」

ぐちぐちと説教をたれてきた。

「あのさ...説教を聞かせるためにわざわざ私を呼んだの?」
「違いますー
この近くにあるビルの廃墟からダークミストの力が感じられるから様子を見てきて欲しいんですー」
「...それだったらメールでよくない?」
「紹介したい人がいるんですー
ねー!!ちょっときてー!!この人が糞使えない白川一菜ー!!」

ちょいと酷い言いようで ナナフィーは別室の方に呼びかける。そこから現れたのは...緑系統の服を身にまとう一菜と同年代位の女。

「あら...あなたが一菜さん?ごきげんよう〜
私(わたくし)、ジャスミンともうしますの、これからよろしくあそばせ。」

何とも言葉遣いの丁寧な人だ。育ちの良さを思わせる。

「...リターも面白いホムンクルスを作るわね。」
「あらっ!私は人間ですのよ!偽名を使って生活してますのよオホホホホ〜!」
「...ナナフィー なあんでホムンクルスじゃない普通の人間がここにいるわけ?」
「わけがあるんですー、そのうち説明しますー...じゃあさっさと廃墟を調べてきてくださいー」
「...へいへい」

ナナフィーとジャスミンに見送られながら ネルとラルを連れて廃墟に向かう......

その廃墟は小さなビル、昔は大繁盛していた企業の本拠地であったがある日を境に倒産。ビルの解体作業もあったものの中途半端なところで中止、ビルに立ち寄るものも皆無な所である。

さっそくそのビルの中に入る一菜たち、辺りの様子を警戒しつつ進むと...声が聞こえた。

「ぬううぅぅぅわにいいいいぃぃぃぃぃ!?オメェ エゼラーナじゃねーのかよ!?」
「何度も言ってますけどっ指輪とか指輪戦士とかっ私には何もご存知ありませんし知りません!!」

若い男女の声が聞こえる...女の方はとても聞き覚えがある、クラスメイトの岩上ゆい だ。

「何で岩上さんがここに...?そーいえば今日、学校来なかったけど ここにいたからなんだ、でもどうして?」
「邪悪な力を感じるですの〜」
「あの男...ダークミストの奴だぜ一菜!!」

一菜は変身をして そろりそろり と声のする方へ近づいていく と、ゆい は一人の男に問いつめられているようだ。

「だってオメー エゼラーナにくりそつじゃねーか...てっきり変身前の姿かと思ったぜ」
「..................」

「エゼラーナは私よ!!」

さっさとゆい を助けようと姿を現すエゼラーナ。

「エゼラーナ...出やがったなー!よぉっくもこの俺様にダミーなんかけしかけやがっ...........................」

急に男は黙り込み、エゼラーナを凝視続ける。何か 顔が赤い。
それにおかまい無しにエゼラーナは言い返す。

「はぁーん?私は何もしてないけど?勝手に勘違いするあんたが悪いんでしょー?おバカさんね。」

ゆい はこのスキにその場から逃げ出した。

「..........て あら? もしもーし?」

エゼラーナは男の変化に気づく。
「あれは二クマですの〜」
「ああ、めっちゃ強いがおつむは馬鹿だ。 なんか様子がおかしいな?」

男 二クマの瞳がキラキラと輝きだし..........

「エゼラーナ...ヨクコから話に聞いた通りだ...う 美しい......」
「「「ハァ?」」」

見事に戦士一味ははもる。

「燃え滾るような深紅の長髪...空間を見据えるかのような綺麗なサファイアの瞳...そして雪のような白い肌......はぁ はぁ」

「.......もしかしてラクラク撃退チャンス?」
「そーだな」
「相手はエゼラーナに惚れてるですのー」
「この下品で乱暴な女のどこがいいんだか」

「ネルくん? また首締めてあげてもいいんだよ?」
「すいませんでしたほんとにマジで。」

エゼラーナはぶつぶつと呟き続ける二クマの隙をついて

「シャイニィィィィィィレイイィィィぃぃん!!」

両手を前に突き出し 数多くの光弾を二クマに一気にぶつけ 爆発させた。

「あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜れええええぇぇぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

二クマはあっけなく空の彼方へと吹き飛んでいった......

「あぁ〜〜よかった!今回は楽に片付いたわあ♪」

変身を解きながら安心する一菜。そこへ外に逃げたゆい が入ってくる。

「エゼラーナ! あれ?白川さんなんでここに?」
「(ぎっくぅ!)や、やあ 岩上さん」
「私 助けてくれた人にお礼を言おうと思って、さっきの男の人が飛んでいくのをみたから・・・」
「へ へえ そ そーなんだ 私は 物音がしたから来てみたんだけど・・・」

「それにしても・・・エゼラーナさん かっこよくて可愛かったなあ〜」

「ん? 岩上さん・・・?」

「モデルさんみたいだった・・・また会えないかな〜あんな綺麗なモデルになりたいなあ〜」

指輪戦士の時の姿って・・・そんなに容姿がよさげに見えてるの・・・?

表情を煌かせるゆい の横で、一菜は顔をひくつかせていた・・・・・・



†あとがき


オリジナル作品 指輪戦士伝説 をここまで読んでいただき ありがとうございます。

ぶっちゃけると ぷよ魔導よりもこのシリーズにちからを入れている感じで・・・げふんげふn
シリーズなんで伝説のほかにもすでに設定で

・聖光(シャイン)
・電子(デジタル)

があったりしますが今はどうでもいいですねw

マジカルペンダントの設定をいっきょに変更してこんな正義の味方 変身ものにしてみたのにはわけがあるのですがそれはまた今度。

管理人は今年(2011年)でこのキャラクターたちとの付き合いは9年になりますw


【プロローグ】

リターとゼルファーの本編開始前の話です。
視点はリター、伏線張りまくりですな。
この話以外はリターは登場するものの、殆ど台詞無し 行動無しの空気の様な扱いですが・・・それは彼女のキャラの関係上あえてそのようにしています。

【一話】

今回は一話一話がかなり短いです。それには自分なりの配慮があるのですが別に語らなくてもいいですねw

この第一話で 一菜が普段でもそこそこ強い事をアピールする必要がありました。
主人公がどんな奴なのか・・・説明はしてみましたが・・・こうゆう女主人公はどうなんでしょうかね?
自分で書いておきながらアレなんですけど・・・正義の味方にあるまじき行為のしまくりですね。
性格も捻くれているし。
各キャラの個性立てのためには仕方のない事ですけどね〜(他にも理由はありますが)

【二話】

頼りない戦士、貧弱な戦士、ナナフィーからの扱いが酷い一菜 一話での強さから一変して戦士として戦うととたんに弱体化するのはシステムのせいなんですよね。ちゃんと説明したい事は沢山あるのにネタバレになってしまうから言えないジレンマ。
とりあえず しばらくは扱いの悪いエゼラーナ 仲間が増えたらやばいよ一菜・・・

【三話】

リター達の事情とやらは九話あたりで説明します。
ほんとに長い・・・かも
あとここまでの戦闘があっけなく終わるのは・・・一菜が弱いからです。まだ戦士は一人だから、戦闘描写は二人目登場までお預け・・・期待しないでほんとに。

【四話】

私の好きな二クマでたでた 彼はよく設定がころころ変わります。初期はツンデレだったのに今ではべた惚れ・・・
ぶっちゃけていうと仲間が誰なのかバレバレですよね。まあ・・・うん。
あとジャスミンさんはほんとに空気化しそうで怖い。
だってお嬢様口調とかよくわからないもん ごめんねジャスミン 君はそのうちちゃんと活躍するからそれまで待って・・・当分先だけど。


今回の作品コメントはこんなところ。

とりあえず 全24話ですこの小説は。
(続編ありますけどね・・・ぶっちゃけるとそっち書きたいけどこれ書かなきゃシナリオがうぼぁー)

ここまで読んでくれた親切な方はいるのだろうか・・・ぷよ魔導目当てでやってきた人は度肝をつかれるだろうなあ・・・

いやね そっちも愛してますけどオリジナルも激愛してて・・・・・・

ではでは 次のあとがきまでさよ〜〜〜なら〜〜〜


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