昔々あるところに、王様のNがいました。
Nはある日、Nの城に仕立て屋のチェレンとベルを呼びました。そして、こう頼みました。
「僕に一番似合う最高級の服を作ってくれないか?プラズマ団のパレードでお披露目したいんだ。」
チェレンとベルは嫌でしたが、Nのお願いという名の命令に従わざるを得ませんでした。
家に帰るとベルが聞きました。
「チェレンー、どうする?」
チェレンは答えました。
「そんなのテキトーでいいだろ。」
ベルはむうっとしながら言いました。
「テキトーはだめだよ!いくらNだからってそんなのだめ!」
チェレンはめんどくさそうにベルに言いました。
「じゃあさ、これはどう?…ゴニョゴニョ…」
「…!いいね、そうしよ!」
2人は何か考えついたようです。
そして、服を献上する日になりました。Nの城にやってきた2人は、Nにマントを差し出しました。
「N様には裸マントが一番似合います。なので最高級のマントを作りました(本当は安物だけどね)。」
チェレンがそう言うと、Nはおかしなことを言い始めました。
「だよね!今日までずっと考えていたんだけど、僕にはやっぱり裸マントが似合うよね!」
なんだかよく分からないけどめんどくさそうだったのでチェレンはテキトーに流しました。
数日後、予定通りパレードが行われました。裸マントのNを見てプラズマ団員はどよめきました。しかし、下手なことを言ってNを怒らせたくなかったのでみんなすぐに静かになりました。
しかし、密かにプラズマ団に紛れていたトウヤ君は言ってはならないことを言ってしまいました。
「卑猥すぎるだろ。Nまじ似合ってない。捕まれ。」
その声があんまりにも大きかったので、Nにまで聞こえてしまいました。
「似合ってない…?そんな馬鹿な……これこそが完璧だと信じて疑わなかったのに…わからない…わからない…僕は…どうしたら!…レシラム!!」
Nはぶつぶつ呟くとレシラムを出しました。
「僕は…僕はチャンピオンを超えるんだぁ!」
そう言ってNはレシラムの背中に飛び乗ると、どこか遠くへと飛んでいってしまいました。

その後しばらくの間、白いドラゴンに乗った裸マントの男が空を飛んでいたと多数目撃されたのは言うまでもありません。
プラズマ団については結局トウヤ君が王様になって独裁政治を行ったとかいないとか。

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初☆ポケモンです!
裸の王様をパロッてみました。
Nは私的に頭おかしいイメージでトウヤ君はクールなイメージなので、それが顕著に表れたなと思います…



裸のN様
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