シュン雪姫がHEXの皆さんとそこそこ仲良く暮らし始めて2ヶ月が経った頃、ブローラー国のお城では継母のミラとルノが怒っていました。理由は数分前に遡ります―。
「ねえマルチョ。兄さんはどこにいると思う?」
継母のミラがマルチョに聞くと、マルチョは正直に言いました。
「シュン雪姫と暮らしているでございますねー。」
「えっ?どういうこと!?詳しく話しなさい!!」
ミラが凄い剣幕で迫ったので、マルチョは恐る恐る答えました。
「も、森にある小屋に、2ヶ月前にシュン雪姫が来たみたいです。け、結構仲良く暮らしてるみたいでございますー。」
その間ミラは嫉妬や嫉妬や嫉妬の炎に包まれていきました。
「…さない。許さない!シュン雪め!よくも兄さんとイチャイチャしてえ!!」
ミラが怒って鏡であるマルチョを叩いたので、マルチョにひびがはいってしまいました(この表現かなり怖いですね^^;)。
少しして継母のルノがやって来ました。ルノはマルチョに訊ねました。
「ねえマルチョ。トラちゃんは今どこにいるの?」
マルチョは正直に言いました。
「プリンス・ハイドロンの所にいるでございますねー。シュン雪姫と仲良く暮らしてるみたいでございますー。」
「何ですって!?トラちゃんのばかあ!これもみんなシュン雪のせいなんだから!!」
ルノはシュン雪姫に半ばお門違いの怒りを覚え、マルチョを蹴ったのでマルチョは粉々になってしまいました(この表現もかなり怖いですね^^;)。
―そんなわけで、2人は怒っていました。そして2人は、シュン雪姫に毒リンゴを食べさせて亡き者にしてやろうと考えました。
数日後、シュン雪姫が1人で留守番をしていると、リンゴ売りに変装したミラとルノがやって来ました。
「そこのお嬢ちゃん、リンゴを1つどうかい?」
「いや、遠慮しておく。」
ミラがわざわざ芝居がからせながら言ったのに、シュン雪姫にあっさり断られてしまいました。
「お、おいしそうなリンゴだよ?」
「いや、知らない人から物は受け取らない主義なんでな。忍者の末裔だから。」
またもや断られました。仕方がないのでルノは奥の手を使いました。
「食べたらフェニックスの居場所教えてあげる。」
その言葉を聞いた瞬間、シュン雪姫はリンゴを手に取り一口食べました。カリッ。
「うっ…!!」
そう言うとシュン雪姫はバタッと倒れてしまいました。2人はまんまと毒リンゴを食べさせれたので意気揚々と帰っていきました。
しばらくして今日の仕事を終えたHEXの皆さんが帰ってきました。そして、倒れているシュン雪姫を見て愕然としました。シュン雪姫とは仲良くなっていたのでみんな悲しみました。そこへ白馬に乗った王子、クラウスが現れました。
「これはこれは、なんと美しい姫だ。」クラウスが白馬から降り、シュン雪姫の側へやって来ました。
「私のこのキスで目覚めさしてあげましょう。」
そう言ってシュン雪姫の唇に唇を近づけて来ました。シュン雪姫どうなる!?キスされてしまうのか!?
「ダメーー!!」
そう言うのと同時にクラウスを突き飛ばしたのは、マロンでした。
「シュン雪姫は私のなの!えいっ、チュ!」
「うう、ここは…?」
王子のキスならぬマロンのキスでまさかのシュン雪姫復活!シュン雪姫は命の恩人のマロンに一目惚れしました。マロンもシュン雪姫が好きだったので、2人はくっつきました。
その後、シュン雪姫はHEXの皆さんとマロンと一緒に末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。



シュン雪姫 4
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