兄さんもパパも2人とも変わってしまった。爆丸に魅せられたあの時から。どうしたらあの幸せなころに戻れるのかな?


「ミラ、どうした?」

エースが心配そうに声をかけてきた。私は無理矢理笑顔を作った。

「なんでもないわ、大丈夫よエース。」

今更悲しんだってどうしようもない。今は目の前の問題を片付ける方が大切。

「…無理すんなよ。」

「えっ?何が?」

「顔。無理して笑うなっての。確かに俺は顔を上げていようぜ、とは言ったけど、無理して笑えって言ってるわけじゃねーんだよ。」

不意に涙がこぼれた。泣きたくないのに涙が止まらない。エースが私を抱きしめる。
「泣きたいときは泣けよ。俺の胸、貸してやるからさ。お、俺達その…ここ恋人だろ?」

「…うん…ありがとう……。……でも、どうして兄さん達のことを考えてるってわかったの?」

「そんなの当たり前だろ?惚れた女の考えてることくらいわからないで何が『惚れた』だ。…ってあっ…」

その瞬間、私もエースも顔が真っ赤になる。

「あー……い、いや今のは言い過ぎた!た、ただお前よくスペクトラのことで暗くなってるからよ、き、今日もそうなんじゃねーかなって思ってだな…」

「プッ…クハハ…アハハハハ…」

「……何笑ってんだよ?」

エースがムッとしながら聞く。

「だって…エース真っ赤……必死で………かわいい、あ。」

エースの顔がもっと赤くなる。変な沈黙が訪れる。どきどきして落ち着かなくて でも不思議と嫌じゃない、そんな沈黙。その沈黙を破ったのは、エース。

「…その…俺なんかが言えることじゃねーとは思うけどよ、兄妹ってのは仲良くて笑ってるのがいいと思うってゆうか当たり前ってゆうか…。だからお前らも仲直り?できると…」

「…でも私が兄さんと仲直りして兄さんにベタベタしたら、エースやきもち焼くでしょ?」

「は、はあ?そ、そんなわけねーだろ。兄貴に嫉妬だなんてそんなこと…」

言い訳を必死にしているエースがたまらなくかわいく見えてつい口元が緩む。

「フフッ。私だって惚れた人の考えていることくらいわかるわ。って言い過ぎたかしら?」

「お、お前なぁ」

「エースまた真っ赤になってる、かっわいー。」

「ミ、ミラー!!」

エースが真っ赤になって追いかける。私はエースに捕まらないよう笑いながら逃げる。

「キャー!ごめんごめん、ごめんってば許して、アハハ…」

ねえ兄さん、パパ。私、昔に戻れなくていいよ。2人とも変わってていい。その代わり、全部終わったらまた3人で笑って暮らそうね。…ううん、エースも入れて4人で。だってエースはもう私にとって家族だから。


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12月ごろまでの話です
なんか前に作ったんですけど放置してて
最近更新してないんでこれをあげてみました
いろいろ破綻してるし恥ずかしい…昔の私ぃ…^^



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