今日こそミラに告白する。そう固く誓った。だけど最近いつも何かしら誰かしらに邪魔をされる。…特にダンに。
だがしかし!今日こそは!!
「ミラ!大事な話がある。」
「?…なに?」
ミラが振り返る。
「お、ぉおれは…ミ、ミ、ミラがす、す、す」
言え、言うんだエース!!
「…ミラが!好きだ!」
言った!!
「…え?」
心の底から不思議そうな顔をされた。おや?ここは頬を染めるシーンのはずなんだが…
「おーい、ミラー!」
ちっ!くんなよダン!タイミング悪すぎるぜ!!
ダンは俺の視線に気づかないらしく、ニコニコしながらミラに映画のチケットを見せた。
「映画のチケット2枚手に入ったんだ。観に行かねえか?タイトルは“恐怖!どろどろ屋敷の狂った錬金術師”だぜ!」
はっ、馬鹿め!ミラはホラーは無理なんだよ!
「面白そうね!もちろん行くわ!いつ?」
ミラァァァ!?
「今からだぜ。でもいいのか?エースとなんか話してみたいだったけど…」
「別に大した話じゃなかったから大丈夫よ」
ミ、ミラァァァ(泣)
ショックで茫然としていると、ダンとふと目があった。その時、ほんの、ほんの一瞬だった。奴は笑った。今までに見たことのない、およそ正義の味方なんかはしないような、ニヤニヤとした笑い。俺はやっと気づいた。嵌められていたのだと。ここ最近、告白の邪魔をされていると思ったのは思い違いなんかじゃなかったのだと。
「ミラ!お前はダン騙されてい」
「よっしゃあ!じゃあ行くか、ミラ!じゃあなエース!!」
「うん!エース、そういうことだから話はまた今度ね、バイバイ!」
俺の言葉を2人共無視して行ってしまった。
ため息をついた瞬間にダンのあの笑顔を思い出して身震いをする。
「…あいつ相手じゃ勝てる気がしねえ……」


----
弾馬さんが黒い笑いをする話です^^
エースがんば!!



エース君と弾馬さん
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -