第2話3/3


幸村は真田家について調べていた。



「伝統ある家系で昔気質って言うんですかね。武道の道場があったりするようですね。真田さんはご近所さんではけっこう有名で、怖いけどいい人、らしいです。お父さんはすでに他界していて、お母さんは一緒に住んでいるとか。」



聞き込みを行ったらしい。



「悪い人ってわけじゃないんだね。」



「怪盗仁王はただ富豪を狙っているんでしょうね。」



悪いやつから奪い取る正義の味方気取りとかではない。



「さて、けっこう情報も集まったし、もう一パーツ集めに行こうか。」



米紅はそう言って上着を着た。



「?どこに行くんですか?」



幸村は見当がつかずに素直に聞いた。



柳も口には出さないが、その場所は思いつかないようだ。



「もう1つの依頼人のところ。」



曖昧な言い方に首を傾げながらも、3人は事務所を出たのだった。



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