幸せの道第6話2/5


「友紀はほんまに俺のこと好きなんやろか。」



「は?どうしたんだよ、急に。」



「俺わからんようになってん。友紀は俺が好きなのか。」



「好きだから付き合ってるんだろ?考えることないじゃん。向こうからの告白だったんだろ?」



「まあな。」



俺は岳人には話していない。



日吉から離れるための交際だということ。



「気にすんなって。そんなに気にするなら聞いてみりゃいいじゃん。」



「今、岳人がものすごくうらやましいわ。」



「あ?単純だっていいたいのかよ!」



「ちゃうちゃう。本音や。」



俺もまっすぐ信じられたら辛くないのに。



「まっふられたらなぐさめてやるよ。」



ニカっと笑う岳人に、何も返事することはできなかった。



そんな仮定はすぐ近くにあるような気がしたから。



- 30 -


[*前] | [次#]




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -