幸せの道第4話1/6


俺は友紀が忍足さんと付き合い始めたと聞いた時、驚いた。



友紀は引っ込み思案で小さい頃は友達がいないと泣いていたくらいだ。



忍足さんが話しかけてくれなければ、あいつが忍足さんと話せることはなかったと思う。



忍足さんは忍足さんで友紀みたいな奴はタイプではないと思っていた。



と言ってもどんな奴がタイプかなんて知らないが。



何かない限り付き合うのは難しい2人。



俺はそう思っていた。



しかし、その考えとは裏腹にすんなりといった。



正直あんまり喜べなかった。



『若くん!』



そう言って笑ってくれる君はどこか遠くに行ってしまった気がした。



実際、俺と友紀の会話は極端に少なくなった。



俺は心に浮かんできた1つの感情を消した。




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