クリスマスは告白日和/幸村2/7
20分後…
結果はもちろん私の負け。でも1ゲームだけとることが出来た。
「ありがとうございました。」
「こちらこそ。誘ったのは俺だしね。」
さわやかな笑顔で言う幸村君。この笑顔が女子に人気なんだよね。
「ねぇ、このあと時間あるかな?」
「えっ、あ、ありますけど…その、テニス部のみなさんとどこか行くんでは?」
「いや、みんな忙しいみたいでさっさと帰ったよ。咲原さんは女テニのみんなと出か
けるの?」
「いえ。昨日部活帰りに出かけましたから。今日はクリスマスだから休みにしようということになったんです。」
「そうなんだ。じゃあこのあとちょっと買い物に付き合ってくれないかな?」
「えっでも今日はクリスマスですし彼女と過ごしたほうがいいと思いますよ?」
「フフッ彼女なんていないよ。」
「!あんなにモテるのに?」
「モテるからって誰でもいい訳じゃないしね。」
それもそうか。
「ん?でもそれって好きな人がいる、みたいな発言ですね。」
「なかなか鋭いね。まぁノーコメントだけど(笑)」
うーん、これはかなりの特ダネだな…
「とにかく買い物に付き合ってくれないかな?」
「別にいいですよ。」
「ありがとう。」
「ではウェアを着替えてくるので十分後校門の前で」
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