数学&この気持ち/柳生1/6


「柳生君。」



あなたは今日も来てくれましたね。



「何でしょう?」



「今日も勉強教えてくれる?」



「いいですよ。」



彼女がこう言ってくるのには訳がありました。



数日前………



「えっと、じゃあ咲原。この問題解いてみろ。」



「はい…」



それは数学の時間でした。



「すみません、解けません。」



「それじゃあ、柳生。」



「はい。」



問題は基礎中の基礎。難しい問題ではありませんでした。



「正解だ。…この問題は基礎だ。咲原、きちんとやっておくように。柳生に教えても
らってもいいぞ。」



「はい…」



先生はただの冗談のつもりだったのでしょう。



でも素直な彼女は



「あたしに勉強を教えてください。」



本当に私に頼みにきました。





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