遠く近く/丸井3/7


「――――ってことで今日は席替えだ。くじを引いてくれ。」



回っていくくじ箱。



私は21番。



「俺、5番だった。お前は?」



「…21番。」



私は窓際の一番前の席。



ブン太は廊下側の一番後ろの席。



――――――――――――すごく離れてしまった。



「超真逆じゃんか。」



周りから¨やったー、丸井君と近くだ!¨という女子の声が聞こえてくる。



「…良かったね。私と遠くになって。」



「お前それ本気で言ってんの?」



そんなわけない。これが本気であるわけがない。



「さあね。まっ約1ヶ月間お疲れ様でした。」



私はつくづくかわいくない女の子だ…。





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