日誌で描く恋模様/柳1/6


柳side



「柳君、これ持っていくね。」



君はプリントを持って教室を出て行った。



教室は俺以外誰もいない。



「…………」



ふと君の机を見ると筆箱を忘れていた。



日誌を持っていかなくてはいけないのでついでに持っていこうと思った。




―職員室―



間に合ったか…



職員室に行くとまだ君はいた。



先生と話している。



「そうなんですよ。そんなところも良かったりするんですけどね。」



「ふふ、なんか楽しそうね。」



相手の先生は担任の先生でまだ若い。20代だ。楽しそうに話している。



「だってかわいいんですもん。」



「もうそれ何回も聞いたわよ?」



なんの話だか全くわからない。



「すみません、日誌持ってきました。」



部活があるため、さっさと用事を済ませることにした。



「あら、ご苦労様♪」



「や、柳君!」



何故か驚かれた。



「あぁ、忘れ物だ。」



ついでに筆箱も渡した。



「あ、ありがとう。」



「では失礼します。」



俺は部活へと急ぐ――





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