出会いは桜の木の下で/幸村 1/9


本当の出会いは入学式の手前。





私は桜を見ていた。



「きれい…」



思わずつぶやいた私の言葉に



「そうだね。」



反応してくれた人がいた。知らない男の子だった。



「え?」



誰もいないと思っていた私はすごく驚いた。



「桜、きれいだけど見とれてると式に遅れるよ?」



そう言い残してその人は歩いて言った。



――――――その時、私は桜ではなく、その男の子に見とれていた。






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