本気一直線!/仁王7/9


放課後…。



真田に適当に嘘をついて部活は遅れると断っておいた。



はぁ、嘘をつくほうが簡単なんて俺もどうかしてるな。



「ごめん、課題出しに行ってて。」



咲原が教室に入ってきた。



そこで俺の緊張は高まる。



「そんなに待ってなか。」



「で、手伝ってほしいことって何?UFO探しとかじゃないよね?」



「違う。」



なんとなく自分の声じゃない気がする。



「咲原、俺と付き合ってほしい。」



「何に?」



………。



「普通付き合ってほしいって言えば彼女になってほしいって意味だと思わんか?」



「…冗談でしょ?」



「こんな冗談言わん。」



「仁王君が私を好きなんて信じらんないよ。」



「…ふぅ、今ほど詐欺師の名を後悔したことはないな。」



「仁王君…」



「どうしたら…信じてもらえる?」



声が震えてしまった。






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