夏の風物詩/立海2/7


数日後。とある遊園地。



『レッツお化け屋敷☆』



丸「2人ずつぐらいで行く?」



柳「ここは広いから大人数で入っても平気だそうだ。」



先頭を米紅で入っていく。



幸「フフ、ここの遊園地のお化け屋敷、すごく怖いらしいんだよね。」



一番後ろにいる幸村のそんなつぶやきは米紅に聞こえるわけがなかった。



それが恐怖の始まり。





『……赤也、先頭行って。』



切「いきなりどうしたんすか?」



『嫌な予感がする…』



昔から勘のいい米紅はヤバい雰囲気を感じとった。



切「しょうがな、うわ!」



米紅と赤也が先頭を変わった瞬間、変なものが飛び出してきた。



『ひぃ!出た(泣)』



切「せ、先輩、俺が守ってギャッ!」



丸「しっかりしろよ、赤也。」



『うはっ!目が飛び出してる!』



ジャ「人形だ。」



『もう嫌〜(泣)』



丸「まだ入って20mしか歩いてねぇよ。」



柳「ちなみにこのお化け屋敷は200m分あるぞ。」



『長いよ〜ひやっ。』



ジャ「ただの風だ。」



『生暖かくて気持ち悪い〜。』



仁「柳生、お前さん紳士なら米紅を助けてやらんのか?」



柳生「……私は……」



仁「(ニヤ)ふっ。(耳元に)」



柳生「ギャー!」



仁「ククク…」



柳生「に、仁王くん、止めたまえ!」



仁「紳士の名折れだな。」



つんつん。



柳生「だから仁王くん、止めてほしいと」



仁「俺じゃない。」



柳生「!!」



幸「あー柳生、振り向いたらダメって遅かったか。」



仁「柳生、柳生。」



幸「完全に気を失ってるね。」



柳生の後ろには髪が長い、白い服の女の人が立っていた。



女「あの、大丈夫ですか?」



幸「大丈夫です。気にしないでください。」



係員の人に心配されたが、どうすることも出来ないので柳生は仁王が引っ張って歩く。



《柳生ダウン》





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