変わるもの、変わらないもの/日吉2/7


「おはよう、若くん。」



学校に行く途中、幼なじみの若くんに会いました。



「おはよう。」



「めずらしいね。雪降ったから朝練ないの?」



いつも若くんは朝練に行くため、早い時間に学校に行ってるの。



「まあな。」



「ふーん。だったらたまには雪もいいかな。」



「何か言ったか?」



「ううん何にも。」



昔は雪が降ったら大騒ぎだったな…



「ねぇ、若くん覚えてる?小学生の頃雪が降った日に二人して雪で遊んでて学校に遅刻
しそうになったよね。」



「そんなこともあったな。」



そっけなく言う若くん。



「昔はよく遊んだね。」



昔を思い出して懐かしむ私。



雪が降った日は絶対二人で雪ダルマ作ったっけ。そのあと絶対若くんから雪玉投げてきて雪合戦になるんだよね。その時の若くんのいじわるそうに笑う顔、今でも忘れられないな…



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